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#小説
読書記録「スケルトン・キー」
サイコパスの話ということで購入してから少し、いや2年くらい寝かせておいて読んだ。物語の出だしの雰囲気からちょっとエグい感じの物語になるのかと思って覚悟していたのだが、無差別殺人とかそういうのではなくて安心。
一番印象に残ったのは、最終章の砂山のパラドックスの話。「砂の山から一粒の砂をつまんでとるとしたら目の前にあるのは何?」「砂山」「そんな風にして一つずつ砂粒を取り去っていったところで、いつまで
読書記録「かがみの孤城」
学校に通えない中学生の主人公が、大人や同世代の子供達との交流を通して自分の気持ちを表現できるようになっていく物語。この小説が素晴らしいと思った3つの視点。
本人ー 学校に通えなくなったきっかけについて、親にも他の大人にも話せない。また、自分でもその事実を無かったことににしようと蓋をしている。同世代の子供達との会話によって少しずつ自分の心情と向き合い、伝えられるようになる。まずは同世代の子供達へ。