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2023年の創作回顧

こんばんは、一福千遥です。
みなさま、暮れゆく2023年をいかがお過ごしでしょうか。

さて今年も早いもので大晦日、創作TALK 2023_24の時間がやって来ました。
まずはざっくり今年一年の活動を、手帳とカレンダー、ToDoリストの破片を読み解きながら振り返ってみることにします。

……ここから先はかなり長くなります。

2023年に参加したイベント

1月
短歌ハッシュ参加
ひとり詩歌文アンソロジー『Partitura』を、3月開催のそこの路地入ったとこ文庫でお披露目したさに、ずっと制作にかかりっきり。
2月初旬、もうグリッド線はしばしご勘弁、なレベルでヘロヘロになりながら刊行。

2月
短詩の風に参加
ぺらふぇす2023に参加

3月
短歌桜に参加
天鵞絨企画「終わりの歌はじまりの鐘」に「涯に鳴る鐘」にて参加
第7回そこの路地入ったとこ文庫参加

4月
オンラインイベント「みん好き! ~みんなの大好き大・大集合!~」に参加

5月
ペーパーウェル10「扉」に折本掌編集『huis』で参加
文学フリマ東京36に参加

6月
プラムツリーBOOKフェア vol.2に合わせて、天鵞絨企画に投稿した小説の再録集『輪舞曲』の加筆改稿作業

7月
プラムツリーBOOKフェア vol.2 短編集・アンソロジー回参加

8月
いつもの文芸文庫に折本掌編集『Round A Round』寄稿

9月
ペーパーウェル11「時間・時計」に『定点時計 Festpunktuhr』で参加

10月
文学フリマ東京37に合わせて、天鵞絨企画に投稿した小説の再録集『涯に鳴る鐘』の加筆改稿作業

11月
文学フリマ東京37に参加
同日オンラインでみん好き~みんなの大好き大集合!~にも参加
ぺらふぇす2023秋に参加

12月
CDTNK(カウントダウン短歌)2023に参加……とはいえ、詠むのは年明けです!

今年最後にこの一覧を掘り起こしてみて、ぺらふぇす2023秋に参加したペーパーを送り出したとたん、「これでやっと休める!」からの燃え尽き症候群に陥ったのがよくよく分かりました。
……毎月コンスタントにイベントひとつ、というのではなく、一と月のなかでイベントと、それに絡む派生作業がかぶっている過密スケジュール……
いくらなんでも詰め込みすぎ、と反省しています。

小説について

さてここからは、小説と詩歌でそれぞれに振り返っていきます。
じめっとした話とあかるい話のふたつを提示されたら、まず先にじめっとした話を聞いて、あかるい話で口直ししたい一福基準で順番決めます。

今年についてはなんと3冊も本を発行し、折本掌編集も3タイトル発行し、ラジオ風ペーパーも2枚発行して、と充実の一年ではありました。
けれどその裏で、
「宣伝用の画像作ってSNSで目に止めていただく時間狙って投稿して……って営業戦略を練っている時間があるなら小説書きたい」
「しかし、小説投稿サイトにも入ってない私がSNSの宣伝活動も減らしたら、本を気に留めていただく、というのは至難の業、つか無理ゲーにも程がありすぎ」(実際、宣伝をガンガンかけたイベントのほうが、本を手に取っていただける率が跳ね上がることは実体験済み)
「……けど、わたしはそもそも何が書きたいんだ?」
己のなかに不定形でもくもくとある「小説書きたい」欲に対して、現実には「ワーク・ライト・バランス」が取れなくなり、家で書きものする時間以上に気力と集中力が確保できないことに加えて、今後の方向性についても自分がどうしたいのか、何を優先させたいのか分からなくなり、臍がちゃんと据わっていない、とつくづく思い知らされた一年でした。
今年は文披31題にnovel首塚、きっちり参加してお題全部完走したい企画もありました。
……が、実際には書けなくて完走どころではない……し、もっと言ってしまえば、そもそも文披31題については昨年のお題からして、挑戦したいことがあったのに完走できなかったことを引きずっていることにまずちゃんと向き合わないと、ちょっとどうにもならん気がしています。

短歌とうた周りについて

今年は文字通りのひとりアンソロジー『Partitura』を出したのは、いろんな意味で(無茶しやがって……)な感じです。
楽譜を貼り混ぜた屏風、というコンセプトに沿いつつ、貼り混ぜられた楽譜の曲を連想しながら短歌・俳句・五行歌・詩を編んでいました。
なお、うたの背景にある物語については、どちらが先にできたのか、かはまちまちです。
その後、年末もいよいよ押し迫ってから、今年の自選短歌を選ぶにあたり、「うたの日」投稿作、プラス、あちこちで詠んだ歌を一年分振り返って見てみたら、音楽を題材にした短歌がけっこうあり、『Partitura』の制作が自分のなかでもかなりおおきな比率を占めていたんだな、と驚いてます。

一音に沈み置かれた内省の深さを探る譜上の黒白  2023年01月14日『内』

かなわぬと知りつつ歌う夜想曲ノクターン灯火落ち果つ水路際ゆく
2023年01月18日『夜』

今年に関しては、どんなに忙しくても、なるべく一日一首「うたの日」に投稿を続けられるように、とお題を見てはうんうん頭を捻っていましたが……

晴天をめざし抜けゆく樟脳の香よりほどける百八の情
2023年12月21日『樟/楠』

この歌で、はじめての薔薇をいただけたのがとっても嬉しかったです!
短歌を詠み続けてきて2年目、昨年は「どんまい!」になる理由が分からなかったのですが、今年に関しては「いくらお題拝見即詠みとしても、意味が繋がってなかったり飛躍しすぎてたり、言葉の選びかたがあまりに微妙で、そら『どんまい!』にもなるわなー……」と、ちょっと分かるようになりました。

そして五行歌についてですが、今年の一時期、画像づくりがあまりにしんどいこともあって、『Partitura』を刊行してからあと、五行歌の投稿がとぎれてしまったことを、いまさらながら悔いています。
鮮度が命、ではありますが、それでもむくむく沸くうたがあったら、きちんと捉えておきたいです。

2024年について

……さて、もうあと6時間後に迫り来ている2024年、わたしの目標について、ですが……

白紙です。

イベントの参加についても、今のところ手帳には書き込んでいません。

やんわりと140字の短文【#余白戯言】をX(旧Twitter)にアップすることと、「うたの日」に投稿することは、日々の筋トレと同じと見なしているので、できるだけこつこつ続けていきたいのですが、基本はあれこれ興味の赴くままに本を読んだり歌を詠んだりと、充電モードで過ごすつもりでいます。

跳ねすぎたウサギが年の瀬に、しみじみ心身ケアモードで着地した感がありますが、今年一年でいただいたたくさんのうれしいお言葉に、今も励まされ癒やされています。
ほんとうに、ありがとうございました!

そして、のんびりゆっくりじっくりまったりマイペースにも程がある2024年を過ごす、と表明したわたしではありますが、来年もどうぞよろしくお願いします!
それではみなさま、良いお年を!


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