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恋をしに行く
恋をしに行く
坂口安吾の本のタイトルだが、中身よりタイトルが断然いい。
色紙に「恋をしに行く」を書いたら、相当かっこいい。
ナンパ目的に歌舞伎町に行くような血走ったノリではなく、暇と退屈やから恋でもしに行くかという、汗を流しに銭湯に行くかみたいなノリだ。
作品は安吾がさほど重要でもない会話を長々と書き、告白ってこういうものかと思いながらも、肉欲がなんかよくわからない。
車谷長吉と比較すると、あっちは瀬戸内海で、安吾は日本海。
風が冷たく感じる。
それでもタイトルはいい。 誰と会う時も「恋をしに行く」気分で。
青白い顔をしてる友人に「恋をしに行け」と伝えたい。
汗を流すということ。
「恋をしに行く」という言葉に恋をするところから始めろ。
安吾はやっぱりメッセージ性だ。
小説よりも一言で決めてくれる作家だ。
*
Twitterと同文だが、リンクを貼りたかった。
青空文庫で全文読めます。
もしくはキンドル版で。
こちらも無料。
モデル、2説あるらしいが、どっちでもいいかな。
この作品に関しては内容よりタイトル。
恋でなくてもいい。
◯◯をしに行け。
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