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とりあえず全部外に出してみる(見る)👀

これはフェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar 2020 14日目の記事です。

みなさんこんにちは。フェンリルで働くデザイナーの市原です。
本日は僕が最近意識している、とりあえず全部外に出してみることについて紹介します。日頃なにか考え事をする際に心掛けている方法ですので、そんな時に使えそうだな〜と感じたら参考にしてみてください。

全部外に出してみるとは

考え中に頭の中で言葉がグルグルしている時やうまくアイデアが整理できない時に、自分が感じたことや思ったことをすべて紙に書き起こしたり、デバイスに録音したりすることを指しています。頭の中にある内容を全部外に出してから後で見直すことで、一度自身の凝り固まった考えやバイアスを捨ててみようという考え方です。

また、この考え方のヒントとしてメタ認知という言葉があります。

メタ認知の「メタ」とは「高次の」という意味です。つまり、認知(知覚、記憶、学習、言語、思考など)することを、より高い視点から認知するということです。メタ認知は、何かを実行している自分に頭の中で働く「もう一人の自分」と言われたり、認知についての認知といわれることがあります。
奈良教育大学のページより引用
https://www.nara-edu.ac.jp/CERT/nara-edu/outline/

この言葉から引用すると、自分が認知することを認知する。そのために自分が感じたことを外部に記録しているという表現が近いかもしれません。そこで今回は、僕が日頃試している3つの方法を紹介いたします。

方法1:紙に書き出す

冒頭でも紹介したように、自分が感じたことや思ったことを紙に書き出すという方法です。ぱっと一瞬思いついたりつぶやきレベルのことも書いたりします。寝る前に思いついたことも書いています。この寝る前に書くというのも案外効果的で、起きた後の自分という別視点から物事を振り返ることができました。

何か考え事をしている時は、一度全部書き出して寝る。カレーのように一日寝かしてみるのもいい方法かもしれません。

方法2:声に出して録音する

プレゼンの内容を考えたり、noteの記事を考えたりするのにとても有効な方法です。方法はとても簡単で、スマホやPCを録音しっぱなしの状態にして、思ったことを全部しゃべるだけです。iPhoneに喋りかけるように話してみたり、ひとりごとみたいな感じで話したりしています。

書き物をする時だと録音内容を後で書き出して整理するだけで文章が完成するので、机の前に構えて書く時より悩むことなく文章が書けているように感じます。

方法3:話す自分を録画する

この方法は、見返す時に恥ずかしい気持ちがするのであまりおすすめしません。ですが録音に加えて自分の仕草や顔まで記録することが出来るので、プレゼン内容を考える時に効果的な方法です。

録画を見直してこの表現いいなあと感じた部分は自分を真似するだけでいいですし、こことここの話の繋がりが悪いなあという部分に後から気づくことも多いです。なぞの手の動きなど、自分で話している時は案外気づかないところを見ることができます。

やってみて感じたこと

半年くらい前から、とりあえず全部外に出して見直すことを心がけてきました。紙に書くのは最も簡単に取り組める方法ですが、最近は声に出して録音するのもよくやっています。自分で考える時と人に向かって説明する時で表現の仕方が変わるように、書く時と録音する時で出てくる言葉が変わってくる...。前者の書く方法では断片的な言葉が出てきやすいですが、後者の録音する方法だとまとまった文章として言葉が出てくるように感じます。

そしてこれらの方法に共通する良かった点としては、自分の考えを外に出すことで割と客観的な目線からの気づきが得られることがありました。案外自分が気づかない要素も発見することができたので、自分を振り返るいいきっかけにもなったと思います。

ここで紹介した方法はどれも簡単に試すことができます。もし日常の中で考えていることがうまくまとまらなくて困っていることがあれば、試してみてはいかがでしょうか。

ちなみにこの記事は、僕がiPhoneに向かって話した内容を書き起こし、編集を加えたものです。

書き出す時に参考になった図書


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