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Tシャツ屋さん、はじめました。
デザイナーを夢見た18才。
こんにちは。
一期家一笑の杉浦大西洋です。
ぼくは今、八百屋の店長として、日々四苦八苦しまくっているのですが、学生時代は服飾デザイナーを目指していました。
東京のデザイン専門学校へ行き、デッサンやパターンのひき方を勉強したり、ミシンを買って、小さな一人暮らしのアパートで裁縫をしたりしていました。
もちろん、枝にも棒にもかからず、努力するという才能にも恵まれず、いつしかファッションデザイナーになるという夢は、埃をかぶって、どこかに行ってしまっていました。
あれから25年。
Tシャツ屋さんをはじめることになりました。
妻から言われたひと言。
今は、スマホ一台あれば、Tシャツのデザインは誰でも簡単にできる時代です。
ぼくが経営しているお店でも、スタッフ用のTシャツや、周年記念のノベルティグッズなど、じぶんでデザインしたりしていました。
あるとき、思い付きで、じぶんが着たいTシャツをつくってみました。
胸のところに、「LOVE」というロゴを入れたシンプルなTシャツ。
それを着て、妻にドヤ顔で見せたところ、妻からこんなひと言を頂戴しました。
「てめぇ、マジでクソだせぇな!」
じゃあ、売ってみます。
たぶん、みなさんが想像している20倍くらいの言葉の圧力で言われました。
小学校の時の道徳の授業で、先生から「言葉は凶器にもなるんだよ。」と言われたことを、体感する瞬間でもありました。
ふつうの人間だったら立っているのもやっとだと思いますが、ぼくは日々修行を積んでいますので、かつて永遠の愛を誓ったパートナーに、クソだせぇと言われても、部屋の隅にうずくまるくらいで大丈夫です。
そんなことを、Instagramのライブ配信で喋ったら、「なにそれほしい。」という声がちらほら聞こえました。
じゃあ、売ってみます。
ということで、Instagramのダイレクトメールや店頭で受け付けることにしてみました。
BASEもはじめました。
趣味ではじめたことなので数枚売れたら御の字とおもっていました。
告知もInstagramのライブ配信のみでしたし。
なのですが、Tシャツの販売をスタートしたら、翌日には10件以上の問い合わせがありまして、中には、九州や大阪東京など、一期家一笑がある愛知県から遠く離れた場所からも。
支払いやお渡しはどーする、とそこではじめて問題点にも気が付きまして、急遽BASEで通販サイトを作ったりしました。
こういうのは、楽しいんですよね。
結果、第一回目の販売では、22着が売れました。
購入してくださった皆様、ありがとうございます。
デザインは一回きりで。
ぼくは飽き性で、同じことを地道に続けるということが壊滅的に苦手です。
そんなこともありまして、一度販売したデザインは再販しない一回きりという風にしました。
今は第二段を販売中なのですが、こういう風に、あたらしいことを考えてる時間がワクワクします。
販売に関しては、在庫は持たず、お客様から注文をいただいてから発注し、10日前後お届けまでにお時間を頂戴しています。
なんでも翌日には届くのが当たり前の現在では、ずいぶんとアナログなスタイルですが、ご購入いただいた方にはご理解いただいています。
発送するときには愛をこめて。
本業は八百屋です。
そんな八百屋がデザインしたTシャツを、わざわざ待ってまでご購入くださるって、ほんとうにありがたいことです。
すこしでも感謝を伝えられればと、ご購入くださった方にお送りする際には、レターパックや紙袋に、一人ずつ手描きのメッセージを入れさせていただいています。
というわけで。
八百屋さんがTシャツ屋さんをはじめたお話しでした。
おかげさまで、妻からの評価はイマイチですが、たくさんの方にご利用いただいています。
もしよろしければ、おひとつどーぞ。
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