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思い出深いリヨンでの食事

苺屋あとりゑのしょうです。

今回は美食の街『リヨン』での食についての記事だ。

正直にいって、レストランという点で一番印象に残った街はリヨンである。
そんなリヨンの食事について書いていこうと思う。

ニースでは、ニースの名物とイタリア料理と地中海料理を食べたので、
リヨンでは、リヨンの名物であるブションを中心に食べることにした。

リヨンでは、『ブション』というカテゴリーの郷土料理店が有名だ。

なんだかイメージがつきにくいのだが、名古屋名物を食べられる大衆食堂と思ってもらえれば良い。

フランス料理というと、通常前菜に始まりコーヒーで終わるような7品くらいのコースが主流である。

ところがブションは前菜、メイン、デザートという簡素なコースで構成される。

ブションを食べにいくと、前菜やメインはいくつかのメニューから選ぶことができるのだが、その中のメニューには伝統的な郷土料理がいくつもある。

ブションについて詳しく書くと長くなりキリがないので、綺麗にまとまった記事を添付しておく。


たくさん食べたのだが、
中でも印象に残ったのは

クネル
パテ・アン・クルート・リヨネ
赤いプラリネのタルト
グラトン

の4つだ。

一つ一つ説明していく。

クネル

クネル


魚のすり身をオーブンで焼いた料理。
日本のハンペンみたい。
味付けは色々あるようだが、僕らが食べたのはクリームシチュー味。

パテ・アン・クルート・リヨネ

クルート(ハーフサイズ)


肉のパテをパイ生地で包んだ料理。
例えるならば肉がミンチしきれていないまま形を残している状態のミートパイ。
中には鳥や豚など色々入っているものがあり、日本の焼き鳥バリのバラエティーっぷり。

赤いプラリネのタルト

プラリネのタルト


加熱した砂糖をアーモンドなどのナッツにかけてタルトにしたもの。目を惹く赤色は着色しているらしい。
赤い見た目なのでどんな味なんだろうと想像を膨らますのだが、味はシンプルに砂糖とナッツで、お店によって甘さの度合いが変わる。

グラトン

グラトン

豚の脂を揚げたおつまみ。
ワインを頼んだら毎回出てきた。
塩味が効いていて、ワインが進む。

さて、名物の紹介はこのくらいにして、
次は僕らが行ったレストランについて紹介しておく。

先に言っておくと、ブションは内臓や日本人が普段食べない肉の部位を使用した料理が多い。((例)牛の頭とか)

なので、フランス語のメニュー表を翻訳しても、どんな料理なのかわからないことが多かった。

ちなみに、カジュアルな日本のレストランのようにメニュー表に写真は基本用意されていない。

それでも、Chromeのアプリをダウンロードしておいて、Googleレンズの機能を使うと、こんな感じでメニューの内容を何となく翻訳してくれるのでオススメしておく。
#この時代に生まれてよかった

Googleレンズで翻訳した内容


それでは、お店について紹介していく。

La Tête De Lard(ブション)

La Tête De Lardの内装


ネットでブションが食べられるお店を調べていたらヒットしたお店。

平日の昼だからか、お店に行くと、お客さんは少なかった。店員のみなさんは、どうやら店先でタバコを吸っていたり、談笑している様子。

海外はラフだな〜と思いながら入店すると、好きな席に座らせてくれた。

2人で食べたものは、

ソーセージと玉ねぎの何か
牛のフランクステーキ
牛のTボーンステーキ
(ポテトグラタン)
赤いプラリネのタルト
チョコムース

飲み物は
グラスワイン 赤 2杯

これで93ユーロ(約14000円)だった。

どれも基本的に美味しくいただけたのだが、

印象的だったのは、ポテトグラタンがサービスで付いてきたことと、赤いプラリネがとんでもなく甘かったことだ。

初めてのブションだったので、知らなかったのだが、肉料理を頼むとパンの他にサービスでグラタンが付いてくる。

これが美味いのだが、完全に計算外のボリュームで出てくる。

例えるならばサイゼリアのミラノ風ドリア2つ分がサービスで出てくる感じ。

美味しいのだが、普通の日本人にはキャパオーバーな量だと感じた。

そして、このお店の赤いプラリネはかなり甘かった。

『こ、これが、名物、なんだもんな』と自分に言い聞かせて食べたが、終盤は結構キツかった。

この時点では、プラリネに関しては辛い思い出となったのだが、他のお店でも挑戦してみたところ、他のお店は適度な甘みだったので安心して欲しい。

と、まぁ一つ目のお店の説明はこんな感じだ。

そして、下の三つのお店が僕らのおすすめのお店だ。


Daniel et Denise Créqui - Bouchon Lyonnais(ブション)

Daniel et Denise Créqui - Bouchon Lyonnaisの内装

このお店はブションを提供するレストランとしてはかなりの人気店で、リヨン内に3店舗を展開している。

ディナーで行ったのだが、開店してしばらく経つとみるみるうちに満席になった。
#予約して行けば間違いない

店員さんはどなたもキビキビと働いていて1つ目のお店との差を感じた。
また、接客も僕らにわかりやすいようにゆっくりな英語で対応してくれ、非常に好印象だった。

お昼を食べすぎたこともあり、注文内容は控えめにこんな感じ。

パテ・クルート(2人でハーフサイズずつ)
野菜炒め
フランス産 牛リブのコンフィ
(マカロニグラタン、ポテトフライ)

グラスワイン 赤 1杯

80ユーロ

これだけしか頼んでいないが、やはりグラタンとポテトフライがサービスでついてくるので、日本人には結構量が多い印象。
男性2人ならちょうど良いかもしれない。

中でも印象に残った料理はクルートだ。

実は僕たちはこのお店の他にも市場などでクルートを食べた。
しかし、ここのクルートにはどうやらレバーが入っていたらしく、レバー好きな僕には一番美味しく感じた。

ここのお店の好印象ポイントはというと、僕たちの胃袋に合わせたハーフサイズ料理の提供などという細やかな店員さんの対応だ。
面倒くさい注文にも関わらず嫌な顔ひとつせず対応してくれた。


Mubyotan(日本料理)

Mubyotanの内装

次に僕たちはそろそろ日本料理が恋しくなり日本料理を食べることにした。

リヨンだけでなく、フランスには街の至る所に日本料理店が存在する。

種類も様々で
寿司屋、海鮮丼屋、ラーメン屋、うどん屋(あんまりない)など、
中には日本人が経営しているお店も多かった。
#日本食に限らず日本人が経営しているお店は多い印象

今回はGoogleマップで調べたところ、『雰囲気いいじゃん!』と思ったお店に行くことにした。

Mubyotanさんはおそらくフランス人の店主と日本人の奥さんの夫婦2人で営まれていた。

アイコニックのひょうたんのマークが店内の至る所にあしらわれている。

店内の内装は中性的な和テイストで、無印良品などと同系統。僕らの好みだった。

とても愛想がよくフランクなお二人で、お客様は常連さんが多い印象。

お料理は
豚の生姜焼き定食
マグロ丼定食
デザート

日本酒 グラス1杯

を注文。

全部で48ユーロ(約7200円)

飲んだ日本酒は一風変わったお酒で、
若竹屋 若竹屋伝兵衛 馥郁元禄之酒(ふくいくげんろくのさけ)という福岡のお酒だ。
元禄時代の製法で、ほとんど精米していないらしい。

元禄時代の製法の日本酒

肝心なお料理はというとどれも大満足なお味。
異国の料理に疲れた胃が癒やされたのを今でも覚えている。

デザートも美味しいし可愛かったので写真で紹介しておく。

白玉パフェ
どら焼き

Le Bouchon de l'Opéra(ブション)

Le Bouchon de l'Opéra

最後は日本人がほとんど行かないであろうお店だ。

こちらのお店はMubyotanのお二人にオススメしてもらったブションが食べられるお店。

少しわかりにくい通りにあり、リーズナブルに本格的なブションを楽しむことができる。

注文した内容はこちらだ。

リヨン風サラダ
カワカマスのクネル
牛ステーキ(エシャロットソース)
(ズッキーニのスパゲッティとフライドポテト)
プラリネのタルト

グラスワイン 赤 1杯

51ユーロ(約7650円)

味はどれも間違いなかった。

1番のおすすめはクネルだろう。
クネルは魚のすり身を使用する。
通常20%ほどしか使用しないらしいが、このお店では50%もすり身を使用しているらしい。

確かに美味かった。

あとはサービスでてくるシリーズがズッキーニのスパゲティというライトメニューだったのも嬉しいところだ。

本当にスパゲティ感覚でフォークに巻けるのはびっくりした。

ズッキーニのスパゲティ

そして、熱々のプラリネのタルト。
これも程よい甘みでとても美味しかった。
冷たいバニラアイスとベストマッチだ。

プラリネのタルト

こんな感じで、ニースほどではないが量は多かった印象もあるリヨンの食事であったが、
色んな名物料理があり、基本的にはどれも美味しく楽しめたリヨンの食事だった。

最後にリヨンでの料理以外の写真を載せておこう。

写真スポットの街路樹
街を流れるローヌ川(セーヌ川かも)


次回はリヨンのスイーツ店だ。

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