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思い出が消えないうちに  川口俊和

あらすじ  

コーヒーが冷めないうちにシリーズの3巻です。
過去に戻れる喫茶店にやってきた弥生は、幼い頃親を亡くし、不遇な人生を送っていた。手元に持っている唯一の両親の写真は幸せそうに笑っている。二人が早死にしたせいでこんな人生を送っているそのことに文句を言いたかった。しかし、過去に戻った弥生を迎えたのは…。
前作、前々作と話が続いていますので、1作から順に読むことをお勧めします。


ここからネタバレ含む感想

続きか…と読み始めたらなぜか舞台は北海道函館…お話の最初からとんでいますが、話の中でその理由が説明されています。1巻で流たちが何故か北海道にいて…という話が出てくるのですがそこにつながっているのは、いつから話をここまで構想していたのかな…と考えさせられました。
さて、北海道でも同じく時間を移動できる不思議は喫茶店です。今回は、親に恨み言を言いたい娘、妻に聞きたいことがある芸人、妹と約束していた姉、片思いの彼女に告白したかった青年が登場します。そして、成長した数の娘の幸がコーヒー係で、こちらは難しい本も読んでしまう少し不思議な少女に成長しています。今回は、「もし、明日、世界が終わるとしたら100の質問」で始まる本が登場するのですが、この中の質問がなかなか重たいです。本文中に登場する質問に自分でも答えながら話も読み進めたのですがその時の自分の状況によって解答も変わるなぁ~と思いました。
そして、今回名前だけの登場だった時田ユカリさん、なかなかの人物のようなので続編で本人登場しないかなと期待します。
そういえば、北海道の喫茶店の幽霊は老紳士のようですがこの方にも何か物語があるのか、そちらも気になります。


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