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よっつ屋根の下 大崎梢
あらすじ
小学6年生の平山史彰は、父の仕事の都合で千葉県の海よりの地域へ転校した。母と妹はいろいろあり引越せず、父との二人で古いアパートで暮らすことになった。
ここからネタバレ含む感想
父が仕事で信念を貫いたことがきっかけでバラバラになった家族のお話です。それぞれ、家族が順番に語り手になりバラバラになってそのまま離婚しそうな家庭崩壊からお互いに理解を示して家族の絆を再構成するまでのお話が語られています。
もし、自分が信念を通したために家族がバラバラになってしまうとしたら自分はどのような選択をしたか…を考えるとなかなか考えさせられる物語でした。
時間軸が長く史彰が小学6年生、父が左遷させられたところから始まり、終わりでは大学生になっているので長い時間軸の中で家族が再生する物語で父、母、妹の順番に語り手をつないでそれぞれの心の動きが丁寧に描かれています。
いろいろあったけど、家族は住んでいるところはバラバラになるけれどむしろそれぞれ自分の道を探したところから家族が再生していくそんな物語で何年後かに家族がそろって笑いながらこれまでの話をしているところが想像できる感じでした。短編で読んでみたいなと思いました。
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