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さやかに星はきらめき 村山早紀


あらすじ

はるか遠い未来。月面都市<新東京>に暮らすキャサリンは転職したばかりの編集長です。転職先は新しくできたばかりの出版社、その親会社である新聞社の記念事業でクリスマスをテーマにした本を製作することになる。
キャサリンは、現代に伝わるクリスマスにちなんだ言い伝えの物語をまとめることにした。


ここからネタバレ含む感想

村山さんらしい、SF小説です。ときははるか未来のお話、昔住んでいた地球は人が住めない土地となってしまったため地球人は宇宙へ旅立だった。それからさらに時間が経ち、月には人々が住めるように整備されていった。その長い年月の間に猫も犬も人へと進化を遂げていく。そして、恐竜にルーツのあるトリも人間のように進化している。そんな多種多様な人種(というのかな)中で猫人であるキャサリンは、編集長として1つのプロジェクトを任されることになる。そのプロジェクトはクリスマスの頃の昔の伝説のような物語を1冊の本にまとめるというものだった。
物語を1編1編紹介しながらこれまでの歴史も分かるような構成になっているのでどうして地球に住めなくなってしまったのか、その後宇宙に出てどうなったのか。というのも物語と一緒に語られる構成になっていますので、物語の中にさらに物語が入っているという入れ子構造のお話になっています。
1話、1話は村山さんらしい心が温かくなるような物語です。いつものちょっとSFよりもう少しSF度の強いお話になっていますがどれも楽しく読めました。個人的には、第2話の宇宙船のお話が好きです。

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