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27000冊ガーデン 大崎梢


あらすじ

神奈川県立戸代原高校で学校司書として勤務している星川駒子は生徒の今川聡史から廃工場で読書をしていて転落死の現場に居合わせてしまったと相談を受ける。しかも、図書館で借りた本を無くしたことにあとから気が付いたと…。無くした本は落とし物として図書館に届けられたが聡史は周りで不審な感じがするという…。


ここからネタバレ含む感想

高校の図書館を舞台とした「日常の謎」ミステリーです。
探偵役は、学校に出入りするユーカリ書店の針谷敬斗、助手で語りが司書の駒子です。殺人事件現場に居合わせた高校生、図書館で起こった密室事件、昔の勤務先で広がる謎の言葉、校内で起こった紛失事件と本、祖母の思い出の本、半分校内の事件で半分は校外や駒子の過去にまつわる事件です。
一番、印象深かったのは「せいりょる せいりょられる」駒子の過去の勤務先の学校で起こった男子生徒の失踪事件、事件には駒子が過去に遭遇した人物が大きく関係しているというものでした。進学校なのでそれなりに勉強、勉強となる気はするのですが、学校リア充<<<<<勉強では毎日つらいだろうなぁ~と感じました。「いい大学に合格するにはどうすればよいか?」という問いに「とにかく勉強、何より勉強最優先!」と答えるのは簡単なのかもしれませんが、人生の一番充実するはずの3年間それで本当にいいの?という疑問を感じます。かといって、リア充高校生活で勉強はゼロでは将来後悔する気もするし、この辺りのバランスって難しいなぁ~と改めて感じました。

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