桜風堂ものがたり　村山早紀

あらすじ

桜風堂書店のオーナーの孫の透は、同級生の楓太と音哉と三人で桜野町のはずれにある「森の幽霊屋敷」に探検に出かけることにする。大人たちに天体観測をすると嘘をついて出かけたが途中雨が降り出して…。
桜風堂書店を巡るスピンオフ作品なので、桜風堂書店のお話を先に読んでからの方がより楽しめると思います。

ここからネタバレ含む感想

桜風堂書店の本編とは少し違った切り口になっているスピンオフ作品でした。村山さんらしいファンタジー色の強い4話の短編集です。
登場人物は、桜風堂書店のオーナーの孫である透は幽霊屋敷で黒い服を身にまとった不思議な老女に危ないところを助けられる。銀河堂書店店長の柳田六朗太は昔亡くなった親戚のお姉さん、銀河堂書店店員の三神渚砂は両親の離婚後音信不通だった父との会話、三人とも不思議な体験をするのですが、最後の話に登場する謎の老人がそのネタバレを語るという感じでした。
桜野町自体が、少し不思議な隠れ里のような所なのでまだまだ不思議なお話がたくさんありそうでした。そのうち、また短編集とか出ないかな…。