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嵐の湯へようこそ! 松尾由美

あらすじ

佐久間莉央は妹の紗央と二人暮らしだが、勤めている会社の経営縮小でリストラの危機、そんなときに会ったこともない伯父の遺産が舞い込んできた。遺産は銭湯、ただし経営を続けることというのが条件で、経営状態は少し黒字くらいだった。技術翻訳の仕事と銭湯の収入で姉妹二人なんとか暮らしていけそうだと思った二人はこの銭湯を相続することにする。

ここからネタバレ含む感想

銭湯には従業員が二人きり、しかも二人とも番台には上がれないというので番台の仕事のみ莉央が行うことになった。妹の紗央は19歳になるが中学の頃から不登校の引きこもりになり、家事一切はやってくれるが人前に出ることができない。そんな、姉妹の銭湯生活が始まるが、どうも常連のお年寄りはときどき伯父に「日常の謎」を解いてもらっていたらしい。なぜか推理ができてしまう紗央は名探偵になるべく莉央が聞く謎の話を陰で聞いて解くということを始める。
この辺りは、ミステリーっぽいのですが、作者の松尾さんはその中にファンタジー的な要素を盛り込むので今回もしっかり入っていました。この銭湯、通常なら赤字になるはずが何故か黒字経営を続けているという不思議な状況で運営されていいます。従業員二人の給与は少なくて、水道、光熱費は妙に安く計上されています。そして、亡くなっているはずの伯父を見たという人まで現れてなんだーと思うとその原因が判明します。(この辺りはファンタジー…)
最後の終わり方があっけない感じだったので続編でもできてそのその後の嵐の湯についてもしりたいかなぁーと思いました。

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