ツナグ 想い人の心得 辻村深月
あらすじ
ツナグの続編。あれから7年がたち使者(ツナグ)として経験を積んできた歩美のその後のお話。
ある人の親友を会わせたいとの依頼、歴史上の人物に会いたい人、二人の母、父を亡くした娘、昔の想い人に会いたい人それぞれ人生の中でツナグにつながったことで自分の道を歩み始める。
ここからネタバレ含む感想
1話は前作からちょうど繋ぐためのお話で前作の登場人物のその後が描かれています。ようやく前に進むことができるような予感のお話でした。
2話以降は、歩美がツナグとして成長しているけれど、少々変わった依頼人が次々と登場します。さらに、ツナグとしての仕事と歩美の自分自身の人生がリンクしているように話が展開して、いろいろ考えさせられる内容になっています。ツナグにつながるのが何かの縁とすれば、ツナグとしての歩美自身がツナグになったのもいろいろな縁のめぐり合わせて、それが歩美の父の人生が干渉したり、ツナグへの依頼人が干渉したりして歩美自身にもツナグとして生きていること自体が、人生の流れのような、自然の摂理のようなものを考えさせられるお話でした。感想として書くとなんだか抽象的な表現過ぎてなかなか伝えるのが難しい…。
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