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名前探しの放課後 上・下 辻村深月

あらすじ


依田いつかは、ショッピングモールの屋上で違和感に気が付いた。時間が3か月戻っている…。3か月後、同じ学校のある人物が自殺する。
自分がタイムスリップしたと確信したいつかは、同じ中学出身で同じクラスの坂崎あすかに声を掛ける。そして、友人の秀人たちに頭を下げて自殺を止めるための行動を開始する。
読順は、6番目です。

ここからネタバレ含む感想


あすかに、時間が3ヶ月戻っていることを相談したいつかは、12月24日にある人物が自殺すると告げる。しかし、その人物の名前がどうしても思い出せないと、自殺を止めるためにあすかの協力を取り付ける。
辻村さんの文章は、なんとなくスッと読めないことが多くて今回もところどころ戻りつつまた進みとところどころ行ったり来たりしながら読むことが多いのですが、この作品はその部分がとても気になりました。いつかが、感じたといっているようななんとなくな違和感、それが作品全体に漂っていました。なんだ?と思って読み進めていくとなるほど、原因はこれか!という発見が終盤に出てくる。さらに、その後は…これ以上は書けない(笑)
話を通して、いつかが受けた挫折の大きさ、最初の頃に出ているいつかのなんとなく軽い雰囲気の原因がなんとも言えず重い…。そして、あすかの抱える闇や、あすかの祖父の言葉一つ一つ、読み終わるとずっしりと来ます。
読順5→6は、絶対守ったほうがよいです。これも、これ以上は書けない(笑)


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