春休みに出会った探偵は 大崎梢
あらすじ
中学2年生の花南子は、父と二人暮らしだったが、父が単身シンガポールに赴任してしまった。残された花南子は曾祖母の五月が経営するアパートの1室に暮らすことになる。しかし、隣に住んでいる五月は腰を痛めて入院してしまう。そんな状況の中、近所に住む同級生の根尾から近所に住む老人が行方不明になっているという話を聞く。
そして、五月の郵便受けに行方不明になった老人に関する調査資料が投函される。それを投函したのは五月のアパートに住む今津という人だった。
ここからネタバレ含む感想
春休み、中学生の花南子と根尾がいろいろな事件に遭遇する。事件について調べているときに偶然、五月のアパートに住む今津が探偵事務所の調査員ということを知る。そして、今津が名探偵のように事件を解決するのを見て新たな事件が起こると今津の元へ事件を持ち込むようになる。
行方不明になった根尾の隣人、五月のアパートに現れる不審人物、根尾のアパートに引っ越してきた行動が不審な若い男、行方不明になった五月の捜索、根尾のアパートに暮らし始めた子どもたち…、大崎さんらしい「日常の謎」ミステリーだと思って読んでいたのですが、もう一つ重めの真実が隠されていました。あとから、読み返してみるとあちらこちらにそのヒントが隠されていて、なるほどという感じ。
だから、あそこでそんな発言をするんだ~とかいろいろ引っ掛かるポイントがありました。少し時間をおいてからもう一度読んでみようかなと思います。ネタバレしてから読むとまた違った物語になると思います。
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