ロートケプシェン、こっちにおいで　相沢沙呼

あらすじ

午前零時のサンドリヨンの続編。
クリスマスプレゼントを酉乃初に渡して、告白した須川だったが、返事を聞くことなく新学期を迎えてしまった。悶々とする新年、同じクラスの織田から誘われてカラオケに出かける。しかし、途中で織田の様子がおかしくなってしまった。原因が分からないため、酉乃に相談するべく、サンドリヨンへ向かった。

ここからネタバレ含む感想

同じ学校の中で、A面、B面のように、同時進行で2つの物語が進む。
一方の話は、須川と酉乃が登場する。サンドリヨンの続編のお話、もう一つがトモとユカの二人が登場する女子同士のトラブルから学校へ来なくなってしまう話なのですが、二つの話が時々交差しながら二つの話がつながってくるという最後の二つの話がつながってようやく起こっていたことの全体像が見えてくるというなかなか凝った展開になっています。
そして、ところどころ事件や謎が登場するのでそれを酉乃が探偵役で解決していくのですが、最後の謎解きは須川が一人で奔走して解決に向かいます。最後に活躍できてよかったね須川君と思いましたが、よく考えたら酉乃さんとはあまり関係が進展していないのかな…。
それから、ロートケプシェンが何かが分からず、検索してしまいましたがなるほど…と思いました。このシリーズは2作しか出ていないのですが、シリーズだと次は何になるのかな…とちょっと考えてしまいました。