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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 辻村深月
あらすじ
フリーライターの神宮司みずきは、同級生のチエミの起こした事件について調べるために実家のある山梨県に来ていた。チエミのことを高校の同級生、合コン仲間などに話を聞いていく。
チエミ自身は、事件を起こしたあと行方不明になっていた。みずきは行方不明のチエミを探していた。
ここからネタバレ含む感想
自分とは正反対のチエミについて話を聞いていくみずきは、親と距離をとっている自分といつまでも親離れしないチエミと対比させながら考えていく。チエミはその仲良しの母親を殺害しその後行方不明になっているその理由を探しているように。
田舎で生まれ暮らす女子のその環境に順応すれば暮らしやすいし、それに疑問をもてば暮らしにくくなる対比がよく出ている。みずきは、その環境に息苦しさを覚え常に外へ向かって出ていくが、チエミはその環境に順応して穏やかに暮らしている。しかし、結婚適齢期に差し掛かりそのバランスがチエミの中で崩れていくそんな様子をリアルに書いてある気がする。
女性の生き方についていろいろ考えさせられる作品だった。女子の友情の継続は難しいなぁ~と考える一冊でした。
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