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ひとつむぎの手 知念実希人

あらすじ

大学病院で一人前の心臓外科医となるべく修行中の平良祐介は、主任教授赤石から研修医3人の指導医を命じられる。最近、心臓外科を希望する研修医が減っているので3人のうち2人は心臓外科を希望すること、失敗すれば沖縄の病院へ左遷すると告げられる。さらに、赤石教授を告発する怪文書が病院の中に出回り、その犯人捜しも依頼されるが…。

ここからネタバレ含む感想

心臓外科医になるのがいかに狭き門で難しいのかがよくわかりましたが、そこまで心臓外科にこだわるのがちょっと不思議な感じがしました。(最後に語られますが…)任された研修医3人は、それぞれ個性的(医師では普通の範疇かもしれませんが…)で、心臓外科医としてはイマイチ窓際にいるように見える祐介に対して段々態度が悪くなってくるそれでも、普段通り対応するのを見せていると徐々に態度を変えてくる研修医たちの目を通して心臓外科医としてはともかく、医師としてはなかなか優秀なんだというのが見えてくるし、最終的には本人としても自覚に目覚めるのかなと思いました。
ちょっと最初に予想したラストとは違う終わり方になりましたが、それぞれにとって一番良い場所に落ち着いてくれたので、最後はホッと読み終わることができました。

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