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スノーフレーク 大崎梢

あらすじ

高校3年生の真乃は推薦で東京の大学へ進学することが決まっていた。卒業式まであと2週間という時にふと魔が差して、高校の公式サイト内にある生徒会主催のページの掲示板に感想を書き込んだことがきっかけて6年前に止まっていた時計が動き始めた。

ここからネタバレ含む感想

真乃は6年前、幼馴染の速人を海の事故で亡くした。しかし、速人の遺体は見つからず、ずっと仲良くしていた真乃は速人がまだ生きているような気がしていた。
そんな、真乃の前に速人の従兄弟と名乗る勇麻が現れ自分の周りで速人にまつわる不思議なことが起こっていると告げる。東京へ行く前にもう一度、速人の事件を調べることにし行動を起こす。
真乃は小さい時に実の母を病気で亡くし、それを慰めてくれたのが速人だった。速人とは交換日記をするくらい仲が良かった。そんな速人を突然亡くし、そのまま時間が止まってしまった。その時間が動き出し、真乃は当時の事件について関係者に話を聞きながら亡骸が見つからなかった速人が実は生きているのではないかと考える。
ミステリー仕立ての青春もの…かな…というお話で、途中まで真乃は初恋の相手を忘れられず…という設定で読んでいたのですが、なかなか複雑な人間関係でした。6年の歳月が流れているのに、当時周辺では異質な事件だったようで、関係者がいろいろよく覚えていて、そんなに覚えているなら当時、真相に迫れそうな気がするのだが…とちょっと突っ込みも入れつつ読んでいました。
もう一人の幼馴染みの亨がどんな風に関係してい来るのかなと思っていたのですがそうか、そんな風に彼は6年間ずっと待っていたのか…と思うと気持ちの重さがよくわかる…というか実は彼が一番つらかったのではないかとよっと脇役に思いを馳せてしまいました。
ちょっと切ないお話ですが、読了後はスッキリするお話だと思います。

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