ハートブレイク・レストラン　松尾由美

あらすじ

フリーライターの寺坂真衣は駅から少し離れたレストランで原稿を作成しすることが多かった。そのレストランは、ファミレスにしては落ち着いた雰囲気で、スタッフも少し影のある感じ、そんなレストランでは小柄なお婆ちゃんを見かけた。原稿が進まなときに友人に携帯電話で編集部で起こった不思議なケーキの話をしていたらそのお婆ちゃんから声を掛けられた。

ここからネタバレ含む感想

ミス・マープルを思い起こさせるお婆ちゃんのハルさんが話を聞いてたちどころに事件を解決してしまう安楽椅子探偵系のお話です。良家の出身のようでこの辺りもミス・マープルと似ているのかな…。
さて、語り手はフリーライターの寺坂真衣ですが、それほど売れっ子というわけではなくいろいろな仕事を引き受けて頑張って軌道に乗るかどうか…のところのようです。
そんな真衣に声を掛けたハルさんには、実は秘密があり…その秘密をレストランの店長から聞き真衣は驚きます。ケーキ事件を解決した後も謎が出てくるとハルさんが謎解きしてくれるしかし、それを他の人に知られてはいけない事情もあるのでいろいろ誤魔化しながら事件を解決していきます。ハルさんが積極的に話しかけるのは真衣だけなのでこの辺りがちょっと不思議だったのですが（ご都合主義化と思っていた…）それにも、ちゃんと訳がありそちらも最終話で明らかになります。
途中から登場する南野との関係も気になるので調べたらちゃんと続編もありました。