まよなかの青空　谷瑞恵

あらすじ

マザコンの彼氏からの別れを手切れ金とともに言い渡されたひかるは腹いせに結婚式場に結婚式の予約をしようとするがそこで高校の同級生の日菜子と再会する。二人で、食事をしながら高校の修学旅行の出来事の思い出話をする。
修学旅行の話をしたことから、ひかるは離婚して出て行った父のことを思い出した。父は亡くなる前にひかるに紙切れに書かれた数字を残していた。ひかるは思い切ってその番号に電話を掛けるが出たのは思いがけない人だった。

ここからネタバレ含む感想

ひかるは父の残した数字のメモから、中学時代に近くに住んでいた達郎と再会する。達郎もまた紆余曲折の人生を送っていた。二人は、修学旅行や遠足で貸し切り電車として走っていたあおぞら号に時々現れるソラくんとソラくんが持っている開けることができると願いが叶うといわれているカラクリ箱の謎を解くことにする。
カラクリ箱について知ってそうなテツヤなる人物を探すがこの人物もなかなか波乱の人生を送っているらしくなかなか本人までたどり着かない…。
結構、ヘビーな人生を送ってきた人たちのお話なので心が弱っているときにはキツイかもしれません。登場人物がことごとく不幸に見舞われているという設定も結構キツイです。
それでも最後は、それぞれの新しい道を歩みだすところで終わるので終わり方はよいと思います。