不思議カフェNEKOMIMI　村山早紀

あらすじ

会社員の律子は、仕事の帰りに黒い子猫を拾う。昔飼っていた黒猫そっくりの子だった。その日、律子は頭痛で動けなくなり、ふと昔仲が良かった占い師からもらった魔法のランプのことを思い出し魔人を呼び出す。そうすると魔法のランプから人くらいの大きさのペルシャ猫が出てきた。魔人は律子にあることを伝えるが…。

ここからネタバレ含む感想

その日に亡くなる運命だと知らされた律子は魔人の魔法であやかしとなる。生まれてずっと住んでいた場所を離れて、律子は黒猫のメロディや魔人、それまで飼っていて亡くなった猫の魂や植物の魂たちと空飛ぶ車に乗って旅に出ます。
旅先で、雛人形を少女の元に届け、廃校で花見弁当を作り、百合姫の神社にある秘密の庭である少女に会ったりと新しい出会いがあった。
少し寂しい人生を送っていた律子だったが、魔法を使える不思議な存在になり、仲間たちと一緒に旅する生活に入る。便利に使える魔法で、好きなものに囲まれて、旅先で出会った人々や不思議な者たちと交流するそんな毎日の様子が描かれています。
自分も律子の歳に亡くなるとするとどんな人生を選ぶかなと考えました。
暖かいお話なので、旅の続編も読んでみたいなと思いました。