ヴェールドマン仮説　西尾維新

あらすじ

祖父は推理小説家、祖母は法医学者、父は検事、母は弁護士、兄は刑事、姉はニュースキャスター、弟は探偵俳優、妹はVR探偵、そんな家族のなかで普通なぼくは、高校生が自殺する事件に遭遇したことをきっかけに姉から依頼されたある仮説に基づいて調査を開始する。

ここからネタバレ含む感想

高校中退で、現在主夫をしているぼくを語り手に、姉が立てた仮説を実証するべく事件の調査に乗り出した。ある共通する特徴を持つ事件を調べその事件が同一犯の犯行と仮定している。犯人は、布を使った犯行を行っており調べてみるといくつかの事件がヒットする…。
主夫の傍ら、なんとなく自虐ネタをつぶやきながらも事件の真相に迫っていくぼくですが、捜査権があるわけでもなし、調べる伝手があるわけでもないのでいろいろ工夫をしながら事件に迫っていきます。
そんなぼくも高校中退で、でもコミュニケーション能力はそこそこ、洞察力もそこそこ、行動力は割と有りな感じなのになぜに中退することになったのかその背景はちょっと気になるのですが…、あとがきを読むと西尾さんは続編の構想もありそうなので、シリーズで続いていくことになればその辺りも明らかになるのかな...と思いました。