アンと幸福　坂木司

あらすじ

椿店長の異動に伴い新店長として赴任してきたのは藤代店長、長身で体格のよいハキハキした感じの男性だった。スポーティな男性が苦手な梅本はとまどいつつ対応する。しかし、同僚の立花さんと藤代店長は微妙に合わなさそうだし、梅本が接客をしてお勧めする商品を店長が途中から割り込んで別の商品を勧めだすことが度々起こり、戸惑いを隠せない…。

ここからネタバレ含む感想

和菓子のアンシリーズの第4弾で、前の巻まで登場していた椿店長が転勤になり新しい店長の赴任から物語は始まります。新しい店長は体格のよいスポーツマンタイプで梅本の苦手なタイプ、同僚の立花さんもあまり合わなさそうなタイプなので赴任当初からギクシャクした職場の空気になります。
そして、何故か梅本が接客していると途中で割り込んで別の商品を勧めだし戸惑いを覚えます。
椿店長がいなくなってこれまでとはずいぶん違った雰囲気のお店になり、でも新店長の藤代さんも根は良い人のようですがなかなか馴染めないと梅本は悩みます。前の巻までは椿店長が謎解きしていたような気もしたのですが今回は謎解き探偵役は梅本本人が解いていきます。少し成長して、店長推薦で正社員にも昇格し、いきなり椿店長の誘いで出張にも出かけることになります。そして、少しよそよそしい立花さん、最後に意味深なことを言っているので次巻でどうなる立花さん…。
とにかくいつも登場する和菓子が美味しそうなので、和菓子屋さんに行きたくなるお話です。タイトルが赤毛のアンシリーズのもじりになっているのですがそうなると次巻は「夢の家」に絡めて「夢の店」なのかなと楽しみにしています。