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競争の番人 新川帆立


あらすじ

白熊楓は、本当は父と同じ警察官になりたかったが怪我で警察官を辞めた父のようになるのを心配した母から反対されて、公正取引委員会に就職する。そんな白熊は、調査対象に自殺されてしまったことから配属が変更になる。新しい配属先には、入局5年目で天才と噂される小勝負勉も配属され来る。白熊たちの新たな調査対象は栃木県のウェディング費用にかんするカルテル疑惑の調査だったが…。


ここからネタバレ含む感想

体力には自信のある白熊と頭脳明晰な小勝負がウェディング費用カルテルの調査に入るが調査対象の中心人物とみられるのが天沢グループの専務天沢雲海だった。この人がラスボスで、最後追い詰めるまでに花屋の新規参入の排除案件、下請けいじめ、そしてカルテルといろいろな案件が複雑に絡み合っているうえに、殺人未遂事件も起こる。
冷静に状況を分析してさばいていく小勝負に対して、心情重視の白熊のコンビなので噛み合わないようなそれでも徐々にお互いに認めるように噛み合い始める描写がよく描かれています。
白熊の恋愛からの結婚準備で知る結婚式場サービスの裏側とウェディングカルテルで明らかになる下請けいじめがリンクしていたり、雲海のホテルの宿泊名簿から白熊の移動の原因になった自殺との関連が出てきたり、結構盛りだくさんの内容なので頭の中で整理しながら読まなとおいていかれそうになります。
このお話、テレビドラマになっていてそちらを先に見たのですが、設定が少し違っていたり、そのそものこの話自体は、テレビドラマの中では1エピソードで他にもいろいろな案件が出てきていたので続編と2冊でドラマの1クールになっているのかなと思います。ドラマを先に見るとドラマの登場人物と話中の登場人物が重なるけどちょっと性格ちがうかも…みたいなこともあるのでどちらを先にするかは毎回悩みます。


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