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さよならも言えないうちに 川口俊和
あらすじ
「コーヒーが冷めないうちに」の翌年のお話です。
門倉紋二は、喫茶店フニクリフニクラを訪れた。事故で植物状態で入院中の妻にどうしても伝えたいことがあったからだ。過去に戻った門倉を迎えたのは妻だけではなく、家族みんなそこにそろっていたが…。
ここからネタバレ含む感想
妻に大事なことを伝えてなかった夫、愛犬にさよならが言えなかった女、プロポーズの返事ができなかった女、父を追い返してしまった男の4人の物語です。
前作からまたポンと時間が飛ぶのかと思ったら時間が戻っていました。最初注意書きを読み飛ばしてしまったので、北海道から戻ってきた話かと思いきやなんだか違和感があったので読み直して気が付きました…。
人物的に一番変わり者だったのが門倉で本人は元考古学者でこの不思議な現象に興味津々で、自ら幽霊の女性に呪われたいと言い出すかなりの変わり者で、話は重いのですがクスッと笑ってしまいました。
今作は不器用な人が多かったような(いや、毎回そうか…)気がしましたが、4話目の父を追い返した娘の話は状況から辛いだろうなともいました。最後に、チラッと出てくる朗報でお話が終わるのもさすが劇作家さんという演出かなと思いました。
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