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ぼくのミステリな日常 若竹七海

あらすじ

中堅どころの建設コンサルタント会社の社内報の編集長に任命された若竹七海は、社内報に小説を載せる案が出て先輩に白羽の矢を立てたが断られてしまう。しかし、先輩は、匿名で載せるならと友人を紹介してくれた。友人はミステリ風の短編小説を書くのが上手とのことで、話がまとまり1年間社内報に身近で起きた事柄をネタに小説を書いてくれることになった。

ネタバレ含む感想

少し変わった書面で、最初に若竹七海と佐竹先輩の書簡、その後は毎月の社内報の目次と小説×12か月、最後は、臨時増刊号で締めくくられる内容です。短編は、ある会社に勤めていたぼくが体験したミステリな出来事やホラーな出来事が季節に合った形で載せられています。1話1話面白く読めますのでまずは、短編集として楽しめます。
しかし、最後の増刊号で小説に隠されていた意外な事実が表面化し、これでただの短編小説集というのが一変します。さらに、匿名氏からの手紙でミステリ要素が深まり、さらに一味加わります。というようになかなか趣のある小説となっていますのでまずは、順に読み、それからもう一度読み…としていくと何度でも楽しめるお話ではないかと思います。さりげなくついている目次をついついガン見してしまいました。

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