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午前零時のサンドリヨン 相沢沙呼

あらすじ

高校一年生の須川が高校入学して気になっているのが同じクラス酉乃初。彼女はあまり話さず一人で過ごしていることが多かった。しかし、姉に連れていかれたマジックバーで、マジックをしている酉乃初は目がきらめきいつもとは違う輝きをしていた。
須川は酉乃初に声を掛けるがその成り行きで図書館に行くことになるそこで最初の事件に遭遇することになる。

ここからネタバレ含む感想

ワトソン須川、探偵酉乃初なのですが、酉乃初はなかなか複雑な設定で人前ではあまり話さない一人でいることが多い人ですが、マジックを始めると人が変わったように生き生きとする…というキャラです。
そして、酉乃初のもう一つの才能が探偵としての洞察力なのですが、こちらはあまり乗り気ではないようで事件が起こっても気が進まない時は積極的に事件解決をしようとは思わないようです。
4話構成で、それぞれ事件が起こるのですが、話を通してそれが一つのことにつながっていきます。相沢さんのデビュー作なのですがデビュー作とは思えないくらいの伏線が張り巡らされていてそれらが最後にきちんと回収されている。物語の中で、少し触れられていたことが後から結構重要なポイントになったりしていて、とても面白かったです。
単純でまじめで一途な須川が過去の問題からなかなか立ち直れない酉乃初の心を少しずつ開かせていく恋愛物語にもなっているので要素がたくさんで面白いです。

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