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マツリカ・マトリョシカ 相沢沙呼

あらすじ

マツリカシリーズの第3弾、初の長編です。
女子テニス部にまつわる怪談を調べていた柴山は、その過程で美術部1年の春日さんと知り合いになる。春日から第一美術準備室にまつわる胡蝶の怪談を聞いた柴山は、こちらの件についてマツリカが興味を持てば女子テニス部案件から離れられると考えるが…。

ここからネタバレ感想含む

長編なので、死体が登場するかと思いきや、登場せずいつものテイストのお話です。歓談話は二つ、一つは女子テニス部の怪談、そしてもう一つは第一美術準備室の胡蝶という幽霊の怪談です。
相変わらずのマイナス思考な柴山は今回は本格的なピンチ、なんと女子テニス部の盗難事件の犯人にされそうになってしまいます。違うことを主張すればいいのに主張できないのはいつものことですが、マツリカさんとも仲たがいしてしまい…自分で事件解決に乗り出します。
一人で何とかしようと思っている柴山ですが、写真部の高梨くんや鈴木さんがかなり積極的に協力してくれて、だんだんボッチでもなくなってきてちゃんと自分の場所を作っているやん!と成長に感心しました。(思考はあまり成長していませんが…)
最後は、マツリカさん登場で事件は無事解決します。
私自身、自分では推理せずに推理小説を読むのですが、トリックには驚きました…まぁ、確かに遠目に見ればそれもありかな…と。犯人もボッチの人だったようで少し元気になるといいのかなと思いました。
今回のお話で、マツリカさんがちゃんと実在する人で、今まで名前が出てきた人ではないんだな…ということも確認できたことと、柴山が本人が思っている以上に周りから大事にされているのがわかったので満足です。

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