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推理大戦 似鳥鶏

あらすじ

聖遺物をかけて世界中のカトリック及び正教徒から集まった聖職者たちが非公式であるゲームを行うことになった。世界中から名探偵が集められるらしい。企画した祖父からの依頼でこのゲームを手伝うことになった僕は、僕の名探偵の大和君も一緒にゲームを手伝ってもらうことにしたが…。


ここからネタバレ含む感想

前半は、各国の名探偵の紹介を兼ねた短編、後半がゲームという構成になっています。各国の名探偵は、アメリカ(AIとその開発者)、ウクライナ(クロックアップできる脳の持ち主)、日本(五感が卓越した持ち主)、ブラジル(新興宗教の教祖)というそれぞれ特殊能力を持った人たちがそれぞれのカトリック、正教徒から依頼が来るようになるまでの過程を描かれています。
後半は全員が一堂に会するのですが、そこで事件が起こるのですがその推理がこれだけ名探偵がそろっているにもかかわらず真相がなかなかわからない。名探偵がどんどん間違えるという状況が起こります。
ラストの真相判明のところで前半の名探偵ぶりをみて何故みんな間違えたのか…という原因がはっきりします。読んでいるときはあまり気にならなかったのですが前半の名探偵ぶりと後半の間違えだらけの推理を読み比べると確かに途中で変だなと気が付くな…と後で深く考えてしまいました。読み終わった後の余韻は楽しめると思います。
名探偵、一人一人でそれぞれ1冊本が書けそうな気がするのですが、これだけの名探偵を1冊でまとめてしまうのが贅沢な使い方だなと思いました。


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