古代エジプト4大都市と神々


古代エジプトでは、ヘリオポリス(今のカイロ)、メンフィス、ヘルモポリス、テーベの4都市があった。

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■ヘリオポリス

ヘリオポリスが太陽信仰の町。創造神ラー・アトゥム神=ケプリ神と同一視されていた。ヘロデ王の時代の神話に登場する「マリアの木」も今もこの地に残っている。神話によると、天も地も無く全くの暗闇であり、ヌンと呼ばれる混沌とした海だけが存在していた。そしてその海からラー・アトゥム神は自力で登場したと言われる。やがて海の中から小高い丘が出現する。これがピラミッドの原型と言われている。

アトゥム神は、ラー神よりも古い神とされていて、唾を吐くことで大気の神シュウと、湿気の神テフヌウトを生み出した。シュウとテフヌウトは、大地の神ゲブと、天の女神ヌウトを誕生させる。ゲブとヌウトから、オシリス神とイシス神、ネフティス、セトの4神が誕生した。

この4神は、兄弟でもあり、夫婦でもあった。(オシリス&イシス、ネフティス&セト)この9柱の神々が、『ヘリオポリスの大9柱神』と呼ばれる。 


■メンフィス

メンフィスは、エジプトの王都で政治の中心地で、プタハ神が主神であった。当時大神殿だったが今は廃墟となっている。今は、「時間」が出来た町となっている。

■ヘルモポリス

ヘルモポリスでは、ヌン(原初の水)、フフ(永遠)、クク(暗闇)、アメン(大気)の4男神と彼らの妻達のナウネト、ハウヘト、カクケト、アマネウト(アネメト)の4女神から成っていた。これら男神はカエルの頭で表され、女神はヘビの頭で表された。

また、ヘルモポリスには、「宇宙の卵」「クァックァッと鳴く偉大なるもの」という、トト神の象徴でもあるトキが島の上に産み落とされたのでした。この宇宙の卵には、生命が誕生するのに必要な大気と、天地創造するために出現した鳥の姿をしたラー神が入っていたとされている。また別の神話では、8柱神が神殿の聖なる池でロータス(睡蓮)の花を作り、その花の弁を開く事で天地を創造した、という話もある。


■テーベ

テーベでは、アメン神(大気の神)が人類創造の神として重要な拠点となっていた。ヌンから誕生した原初の島(聖地カルナク)がテーベにあり、この地でアメン神が人類を創造したとされている。アメン神の聖獣は牡羊で、アンモナイトの由来となる。

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エジプトでは、初代の王から最後の王まで341世代を数え合計が11340年になる。1953年まで。






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