新聞紙を食べる子どもたち

現在、「地を這う祈り」を読んでいます。衝撃的な写真や文章が並び、色々と考えさせられます。
1番印象に残ったのは、筆者がガイドとともにエチオピアに行った時の子供たちの様子でした。
彼らは農村から出てきたストリートチルドレン。靴磨きをしていたものの、別の子供たちに仕事を奪われ、それ以来、物乞いをしてシンナーを吸う生活をしていました。

彼らは新聞紙を切り先、それを水につけてぶよぶよにふやかしてから口に入れているのである。「今日のご飯なんだよ。新聞を溶かすと、甘い味がするんだ」私は7人の子供たちを運動場の裏手にあるレストランへと連れて行くことにした。だが、子供たちは食べ物を口に運ぼうとしなかった。ようやくひと口食べたとしても、顔をしかめてお皿に戻してしまうのだ。「いやだよ。これ、美味しくないもの」

地を這う祈り
石井光太

人々の感覚や、常識と言うものは、どんな環境にいるのか、何を「普通」として生きているのかで大きく変わることを痛感しました。
こちらが良かれと思って行うことも相手にとってはただの迷惑になることだってあります。この話を聞いてとてもショックでしたが、自分が子どもたちの立場であれば、そうなるだろうと感じました。何が本当に必要かは自分でないとわからないですね。子どもたちにとってはそれがシンナーだったということです。

また、この本は悲惨な状況に置かれた方々が多く登場されますが、中にはカメラに向けて笑顔の人々もいて、幸せとは何かと自分にもう一度問うきっかけになりました。

皆様もぜひ読んでみてください!


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