「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」の覚書

  1. パーソナリティ特性 

    刺激追求性(HSS)は「スリルと冒険の追求」、「経験、または新規性の追求」、「脱抑制」、「退屈感」と言う4つの主要因子からなるパーソナリティー特性。「退屈感」だけは歳を重ねても同じレベル。

  2. ことのはじまり
    HSS型HSPの子どもの育て方。支援の有無が深く影響。

  3. 仕事
    a.共感性がもたらすキャリア上の困難について
    ・「自分の領域」に対するこだわり、キレやすさ、可能性を生かせないジレンマ、仕事が続かない。
    b. HSS型HSPのキャリア形成
    ・あらゆる仕事に発揮される創造性、他の誰も手をつけてない独自の市場を切り開く欲求、同じタイプの仲間とつながること。
    自分で良いバランスを生涯をかけて探していくしかない。

  4. 対人関係
    「自分のニーズを認識」し、「それをパートナーに適切に伝えると同時に、相手に操られたり傷つけられたりすることを許可しない」ことが、パートナーとの境界線を設けて、健全に維持するためのカギである。

  5. セルフケア
    自己認識-外面の自己と、内面の自己の乖離を認識する。
    立ち止まって見方を変える-気晴らし、一時停止して見方を変えるのプロセスでマインドを整える。
    プラスの面だけ目を向ける-
    圧倒的に悲観的に解釈してしまうので、ネガティブを受け入れる姿勢になる。

  6. 危険行動とHSS HSP
    刺激追求性とリスクの相関-他人の意図を汲む特性と試したい思いの綱引き状態。

  7. 内なる創造的な力
    積極的分離-「世界基準に合わせるのではなく、真の自己表す」分離して再統合することでより発達がなされるが、精神的苦痛を伴う。

  8. コミュニティに生きる
    社会に適応するための方法
    a.自己の社会化-社会からの制裁を免れるため、自分を社会に適合させることに躍起になる。
    b.情動(感情)の抑圧を知る。
    人一倍感じる感情を表に出すことで、自らを傷つける結果になる場合がある。
    c.気づいた情動制御すること-情動。ただ認識し、強い感情は、やがて過ぎ去ると言うことを知る。「もらい情動」に注意。自分がどう感じているかを脳の外に出す。
    d.アウトサイダーであると認識する。-
    周囲と異なっていると言う自分の感覚が正しい、と受け入れる。
    e.ジェンダー
    周囲の目によって、自分の中の性を扱いきれなくなる。
    f.豊かに年をとる。
    自己模索期が30代まで長引く。自分がやりたいことが明確でないならば、社会から求められる、自分にできることを精一杯やって脇を固める泥臭い生き方をすることで、次のいってを手繰り寄せることができる。その時メンタルケアができていれば、中年期以降も安心。

  9. たとえ完全に自己実現に、到達できなくても、その家庭は豊かで充実し、その柔軟性にこそ人生の美しさが存在する。


盛りだくさんの内容の本書です。特に、時田ひさこさんの解説がわかりやすくてためになりました。
皆さまも是非、読んでみてください。

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