死について考える

突然だが死について考えたい。大体の人は死んだらあの世にいく、と考えたり、生まれ変わるとか、天国に行くとか地獄に行くとか、いろんな考え方があると思う。

死ぬということに何故痛みが伴うのか、確かに安楽死という死に方があるが、自分自身以外に痛みが伴うことを忘れてはいけない。

突然死にたくなることはよくあると思う。深い浅い原因は正直関係ない。もう、生きることをやめたいと思っているのだから、それは相当なことであると私は思う。

わたしも突然、色々な原因で突然、自分は生きている意味などない死んでしまいたいと最近衝動的に思い、

完全自殺マニュアルという本を購入した。

Amazonで購入したが、レビューにはいろいろなことが綴られており、複雑な気持ちになった。

参考にしますという声や、この本がなくなった親族の鞄から出てきて唖然としたという痛みの声もつづられていた。

それはさておき、購入して、翌日に届くAmazonはすごい。どんな気持ちでこれを梱包したのだろう。少し恐怖を抱くのだろうか、それとも特に何も感じなかったのだろうか。

意外に綺麗な装丁で、赤いホログラムのような加工のしてあるタイトルと作者の名前がギラギラと光る表紙で、なんとも言えない気持ち(ほぼ虚無に近い感情)になりながら本を読んでみた。

市販の薬をどれだけ買い込めばよいか、どれだけ服用すれば効果があるのか、失敗談、成功例などがかいてある。(ここでの失敗成功は主観でなくあくまで、このマニュアルを主体としたものと捉えてほしい)

読み進めていくうちにあるケースの解説があった。

少年が部活でうまくプレーができず、いじめられ、自殺をしてしまったという話だった。それだけ書けば良いのに作者は、ちなみにこの中学生の部屋にはアニメのポスターが貼られており、パソコンマニアだった。とさいごに付け加えていた。

むかついた。これは自分がオタクだからとかそういうことではないと思う。自死を決意する者に対する、嘲笑が含まれているのが嫌だったのかもしれない。

その後にも、だいたい部活で活躍できないものはいじめられるというのはよくあることだ、などと書いてあり、私は読み進めるのを辞めた。


なにが完全マニュアルだ。

私はマニュアルの定義など知らない。ただ、レシピや説明書に、

ちなみにこのレシピでの失敗談として、猫に気を取られて焦がしてしまった事例があるが、猫に気を取られるだなんて、よくあることなので…

なんて書いてあったら、不必要極まりないし、そんな一文は必要ない。主観の入りすぎているマニュアルはエッセイではないのか?

とにかく不快でこの作者のことが嫌いになった。

命は重くない、とか軽いとか、自殺してはいけないとか、死とは選択権があっていいとかそういうことをいいたくないが、こちとら真剣に向き合っているのに馬鹿にされている感じがしてとても不快だった。

これは完全に匿名の人物の一意見でしかないが、この本には説得力がなさすぎると思う。自殺の方法を書いているのに、作者は生きている。

死んでもいいじゃんといいながら、生きているとは、どういう価値観なのか。あまり私にはわからなかった。

たぶん、これは恋愛における、結婚は別にしたくないけど付き合ってる派と、付き合ったら絶対結婚を考える派の違いのようなものなのだろうか。


もう、あまりにも人の気持ちを考えていないような気がしてしまって、怒りの気持ちで、本当に死ぬことがどうでもよくなってきた。

死んでもどうなるかわからないし、悲しむ人がいるかはその時はわからなかったが、まぁまだ私のできる世のため人のためを全うして死んでみるかと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?