犬のこと

近所のマックスバリュに行くまでの道にはよく犬のお散歩に出くわします。思い出すなぁ…

子供の頃飼ってたジョン…実家で飼う犬は必ず名前はジョンと決まっていて…物心ついた歳には初代がいました。大人しい性格で何をしても怒らず小学生の時には帰宅時間が判るのか玄関先で尻尾を振って待ってくれていたのを思い出します。

記憶の中では幼稚園くらいのころ、縁側に黒い犬が乗っかっていて「こんな犬がいたらジョンが驚くから追っ払わないと」と威かすつもりでジャンプして着地に失敗して縁側から落ちたという犬からしたら「なにやってんの?」という事がありました。

その事を大人になって母に話すと
黒い犬→ジョン
縁側に乗っていた→縁側に上がる敷石に前足掛けてただけ
だったそうで、母にしてみればジョンが私が縁側に出てくるのを待っていて出てきたと思ったら足を滑らせて落ちたと言うのです。
え!?いやいや居たでしょ?黒い犬となおも食い下がる私に「頭打って記憶飛んだんじゃない?」とケラケラ笑っていました。えぇ今でも私の額にはその時の傷が残ってますし。

そんなジョンとは、小3の時に引っ越す事になり引っ越し先はペット禁止ということでお別れしないといけなくなりました。私は当時(も今も)目が悪く、その原因の一つに電車通学がストレスになっているかもしれないから環境を変えた方がいいという眼科医のアドバイスの下でしたがジョンと離れるなら引っ越しなんかしたくないと相当ごねたのを覚えています。

その後ジョンは母の友人に引き取られましたが、隙を見て逃げたそうで父も気にして元の家の近所にジョンの話をしたけど戻っては来なかったそうです。
今でも時々ジョンの写真を見ると古タイヤに結んだ鎖ごと尻尾を振る姿、給食の残りのパンを食べる姿を思い出します。

2代目は小6で父の故郷の鹿児島に引っ越した時私たちが寂しくないようにと近所から仔犬が6匹産まれたと聞いて引き取った1匹でした。
可愛くて嬉しくてトイレの窓から弟に「ジョンやで~」と見せて驚かせたのは姉弟の楽しい思い出です。
初代はもう成犬でしたから2代目のプニプニしたお腹、仔犬ならではのよたよたと歩く姿がとにかく可愛くてずっといじってました。さつまいもの皮が好きで猟犬の血を引いてるので力も強く、ある時野うさぎを追い掛けているのを見て、普段のおっとりしたのとは違う姿に驚いたものです。

就職して実家を離れ、夏休みに帰省すると僅か数ヶ月の間にすっかりジョンの中から私が消えていたのか吠えられて、以来思い出すまで数日→休み終る→帰省→忘れるがお約束になっていて「ホンマあんたはアンポンタン(笑)」とすり寄る姿に頭をワシワシしていました。

2代目は16歳まで生きて亡くなる前日の夜もご飯をしっかり食べて普段と変わらず明くる朝、小屋を見ると逝ってたと母からの電話で聞いた。そういえば来月命日がくる。生前お気に入りだった木の下で眠るジョンはそこから家を見守ってくれているんだろうな。

もう動物は飼わないと決めた両親だったが、その後父の友人から奥様が入院したのでどうしても犬の世話ができないとSOSが入り、入院中だけと預かったのがシロという名の大人しいメス犬だった。
環境が変わったというのに何事もなかったように懐いて、返すのが惜しくなってしまったらしいが奥様が退院となり連れていこうとしたが大人しいシロが動いてくれない、困ったと思っていたら「退院してもしばらく通院しなくてはならない。申し訳ないがそのまま飼ってくれないか」と頼まれたそうでシロもウチの飼い犬となった。名前どうするの?と聞いたら元々シロだし女の子にジョンはないよねとそのままシロと呼んでいたそうだ(当たり前か)

そして現在、マックスバリュに向かう道、マコちゃんという犬がおじいちゃんに散歩に連れられている。聞けば14歳、そこそこの年齢なので去年の夏に見かけなくなったときにはアカンかったかと寂しく思っていたら秋に見かけておじいちゃんにまた会えて嬉しいと暫くお話に花が咲きました。

犬は好きなのにかなりの確率で吠えられる私に寄ってきてくれるマコちゃんはとても貴重。
しばらく見かけないがきっとまた会えるかなと
ジョンの思い出と共にマコちゃんの健在を祈っている。

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