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サッカーボーイズ

次男が小5の時かな。これ面白そうやから読みたいとせがまれた『サッカーボーイズ』
ちょうど主人公が同じ年齢だったこともあり購入したら親が嵌まったという…。

小学生サッカーの面白さやチームメイトとのいざこざ、監督の考え方などまるでウチと同じじゃないのと思うほど同じ目線でお書きになるがプレー中の展開は息をつかせぬほどのスピード感をあたかも目の前で観戦しているかのようだった。

あとがきを読むと著者のはらだみずき先生ご自身サッカーの経験者であり少年サッカーの指導もされていたそうで、なるほど選手の気持ちやプレー中の細やかな動き、見守る父兄の気持ちも良くご存知だろうし読み進めるほどに読者と共にサッカーを楽しんでいるようにも感じてしまう。シリーズは中学卒業で一旦完結して新たなステージU-16と続くのだが私が読んだのは高一のU16まで。

中学になると部活に入る子とクラブチームに所属する子に別れる。本作でもそうだ。
主人公は部活にチームメイトの一人はセレクションを経てJのクラブチームに進むことになる。
途中で野球部に入る子、サッカーから離れる子と思春期真っ只中の子供たちの揺れ動く気持ちや部活は学習の一環と考えるサッカー経験のない顧問とのせめぎあい…
これもどこにでもありそうな問題。
各々の場面で悩んだり自分たちなりで解決したりどうにもならない時に足が向くのはただサッカーが楽しくてしかたなかった思い出のグランド。
どんな道に進んでも変わらずにつつみこんでくれる人であったり場所があるというのは良いもんだと思った。

中学三年間を締めくくるのは
エンジョイ!フットボール!

私はスポーツ経験はない
ただ子供たちがサッカーをしてただけ
だけど、この本に出会って
子供って親が思うよりずっとしっかりしてて
サッカーに真摯に向き合ってたんだな。
と感じていた。








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