Afterコロナ=Withコロナ、変わってしまった世の中のルールは元には戻らない
コロナが流行り出した当初、Afterコロナの世界とは、コロナが蔓延する前の世界に戻った状態だというイメージを漠然と抱いていた。
でも、多分違う。Afterコロナは、Withコロナと同一の世界だ。
コロナをきっかけに、急速に世の中のルールが変わっていく。常識が覆される。それを今、目の当たりにして、これは不可逆の変化だと思った。
コロナウィルス自体は、おそらく数年かけて収束に向かうのかなと思う。
でも、コロナをきっかけに変わってしまった世の中のルールは、もう元には戻らない。
新しいルールの中で、どうやって経済活動をしていくのか?新しいルールって何か?最近はずっとそれを考えている。
この社会構造変革の様相は、もしかしたら、かつての産業革命に近い状態なのかもしれない。
技術革新・新エネルギーの台頭によって、機械化と大量生産が可能になった産業革命。当時、早々と新技術を導入して時代の先を駆け抜けた者と、技術革新の波に乗れず苦しい時を過ごした者とに二極化したのではないだろうか。
コロナの影響でアナログの接触が非推奨となった今の時代に置き換えてみると、新技術=デジタルシフトと言える。
いち早く時代の動きを察知し、オンライン(デジタル)で仕事が完結できるように舵を切った企業は本当にすごいと思う。
一方で、まだまだ世の中にはオンラインで完結できない仕事も山ほどある。そんな仕事に支えられて、私は今日も日常生活が送れている。
デジタルシフトはすばらしい。しかし、サービスにおいてデジタルシフトできないことは悪ではない。アナログでも安全にサービスを提供できる仕組みや環境が整えられれば、今後大きく成長できると私は予想する。
対面でしか提供できないサービスであることが、大きな付加価値となり、代替不可のポジションを作っていける可能性がある。
産業革命以前のものづくりのあり方(手仕事)は、今の時代も残っている。数は減ってしまったかもしれないが(数が少ないからこそという側面もあるが)、希少価値の高い製品が生まれている。一点もののハンドメイド刺繍など高級品だ。
そこに至ることのできた要因としては、時代に合わせた製品の見直し・売り方や売り先の変更・ブランディングなどがあってのことだと思う。
この先の戦略としては、デジタルシフトをとるか、アナログの希少価値を高めるのか、大きく二択にわけられると思う。何が正解かは、わからない。新ルールが最終的にどのような形で落ち着くのかすら、わからない。
ひとつ確実なのは、変化を無かったことにはできないということ。
歴史に学びつつ、世の中の変化に目をつぶらず、今考えられる最善の方法をとり続けること、それが今の私にできることだ。
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