獄炎の魔女からの挑戦状~プロデューサーカップ参戦記~

ディーバプロデューサーの皆さん、初めましての方は初めまして!一見(いちげん)です!

8/17、8/18に開催されたプロデューサーカップに参加させて頂いた(僕は2日目)ので、今回はそのイベントについて振り返ろうと思います。

色んな方がこの大会についての記事を書かれていたので、やっぱり僕も!となっての走り書きです。乱文駄文ご容赦ください。

「白黒幻奏」環境(「10thパーティー」発売前)

いきなりめちゃくちゃ遡ります。

現状の最新弾「10thパーティー」の発売前はこの記事の通りの感じで遊んでいました。
アイカツ!関連カード等の実質的な禁止改定があり、それ以外でもしも勝敗に拘ってデッキを選ぶとしたら「リアス&リオル(以下リアリオ)」 、「フォンニーナ」が有力そうだと考えていて、僕が気に入ってよく使っていたセイクレアのデッキ(グランシエスタ)は、その2つのデッキに対して戦いやすい印象を受けていました。

特にリアリオについては、個人的には突破の難しいと考えていたアイカツ!に居たバーストの白鳥ひめ、七倉小春がこのフォーマットを去ってしまったことによって追い風が吹いているように感じて更に立ち位置が良くなっていた印象でした。それによってセイクレアも(対リアリオが得意そうという意味で)同時に輝きやすくなっていたと思っていました。

「10thパーティー」の情報公開が始まってからは、発売前から色んなカードを試したりしていました。特に新規契約のトリックスターは今までの詩姫デッキにないような斬新な使用感で、可能性をひしひしと感じていました。セイクレアとしては、追加カードと合わせて「コアトラッシュによる詰めプラン」が明確となった印象で、リュキアなどによってセイクレア(や神煌臨レイさんなど)に頼らずとも場に触れるようになってしまったグランシエスタにおいて明確なアピールポイントが出来たのが個人的に嬉しかったです。

「10thパーティー」発売後~プロデューサーカップ前日

発売当日には発売前の使用感などを反映させて組んだ自分なりのデッキをポストし、たくさんの反響を頂きました。本当に嬉しかったです!
先述の通り契約トリスタのデッキはめちゃくちゃ楽しくて発売直後は特にハマっていました。
新弾後最初に参加した詩姫戦のイベントでもこのトリスタを使って、

0-3

見事全敗。
せっかくたくさんの方に自分のデッキを見て頂けたと言うのに。それはもうしょんぼりしました…。

気を取り直して、その翌週は3連休。
1日目は、詩姫戦レギュレーションで開催された非公認大会「ヒルダカップ」に参加。使ったのはサンディ軸グランシエスタ。

2-3 予選落ち

予選の制限時間25分と短いルールだったこともあり、ビート系契約デッキ(リアリオ、フォンニーナ)に加え速攻系デッキが多いと予想。
いわゆる受けマジックだけでなく、深紅のドレスに加えてアレックス神技からのリュキアという受け手段が増えた上で、契約と10thウィーゼorアレックスの2つの初動2シンボルルートのブン回りを擁するデッキということでのデッキ選択。
いわゆる〝丸いデッキ〟の感じはしていましたが、それゆえのあと一歩が届かない場面を多く引いてしまい微妙な結果に。

ただ、当日のシェア率は予想していたものに近く、速攻系デッキこそ少なかったもののリアリオがトップシェア、次いでフォンニーナということで、この時点から本番初日まではこの2デッキが環境の中心だろうと考えていました。
実際上位にもそれらのデッキが多く、リアリオ優勝、フォンニーナもベスト4に入賞していました。
大会後、決勝に残った方を中心に意見交換がなされ、僕も余裕で予選落ちたけどその中に加わらせてもらったところ、とあるベスト8の方が使っていたデッキが目に留まりました。

セイクレア軸グランシエスタ。
新弾後、個人的な調整が難航していた僕のお気に入りのデッキタイプの姿がありました。
「そうじゃん!この環境(リアリオ/フォンニーナ)ならこのデッキがあるじゃないか!」最初の方で書いた通りのこのデッキへの考えを改めて思い出しました。
それはもちろん「私、気になります!」となってリストを見させてもらったり解説を聞かせてもらったりしたんですが、どれも「やっぱそうだよね!」とすんなり入ってくる内容ばかりで、そういう意味でも自分に合ってそうな感じがしました。
そんな中で個人的に目から鱗だったのがミラージュ孫市の複数枚採用で、当時僕は「カウントの伸びを考えても真神託の成功率とのトレードオフだからそんなに変わんない感じだったし、ヘラの神域を考えて1枚採用あるかなぐらい」という考えだったのですが、「ロングゲームしやすいデッキだから貼り替えでリソース稼げる」というドローを主目的とした採用理由を聞いて考えが大きく変わりました。
繰り返しですがお気に入りのデッキということもあって、この時点でプロデューサーカップの持ち込み筆頭候補となります。

連休2日目。
この日は貴重なリモートではない対面での調整をさせてもらえることに。
昨日セイクレアを持ち込むことに概ね決まったはずが、この日に出逢ったデッキもめちゃくちゃ魅力的なもので早くもそれが揺らぐことに。
このデッキについては後述します。

連休3日目は詩姫戦のバトルスキーに。レイさんデッキを使用。

2-0???

一応勝ったことにはなるんですが、このイベントは時間切れ(制限時間30分)をライフ差等で判定するルールで、2戦ともそのライフ差で勝っている形です。
耐久力に優れるデッキという認識ではあって実際その通りだとは思いましたが、時間切れを連発するデッキを大会で使うべきかというと疑問が残る結果でした。
この日も色々と意見交換させて頂き、その中でチラッと出た意見が来週に活かされることとなります。

詩姫尽くしの3連休はめちゃくちゃ得るものの多い3日間となりました!改めて皆さん本当にありがとうございました…!

そしてその翌週にも詩姫戦の非公認「川獺ノ祭CS」に参加。

ここで使用したのはフィニッシャーを《[神星女神]ノア・フルール》としたレイさん契約。先述のチラッと出た意見というのがそれで、真面目にそのコンセプトで構築したところ全勝することができました!
このデッキについてはあまり語っていないのでこの場で簡易解説をしてみようと思います。

基本的にはやはり耐久デッキで、レイさん契約の特権と感じている10thジャンヌによる耐性貫通の2面受けを軸に、広い横展開に対してはチョコレートのアクセルにヘラの神技を絡めてやはり除去を中心に受け続け、白黒リオルなどの擁するバーン打点に対してもこのデッキでは学園祭で探せるライフ回復手段としてのトワイライトファンタジアで対抗する、と、ひたすらに耐久に特化したコンセプトの構築になっています。
ただ、先述の通りそれだと時間切れが起きてしまいます。時間切れを気にしない普段使いのデッキなら合体アタックを相手の受け手段が尽きるまでしていれば我慢比べにはまあまあ自信があるよっていう感じですが、大会ではそういう訳にいきません。
フィニッシャーが欲しくなるんですが、一般的なレイさんのフィニッシャーといえばスターフェスか10thの印象で、ジャンヌに受けのソウルコアを残したいこのデッキでは10thの効果は事実上マジック/アクセルへのライフ要求効果のみとなり、リソース・展開補助・除去・耐性などの他の役割を持たせにくく、活躍させたい時以外に引いた場合が気になりました。
残るはスターフェスですが、ここで、この時点で自分が想定しているリアリオ&フォンニーナのメタゲームで考えられる、契約煌臨&白晶防壁Revの防御パッケージが気がかりに感じたのです。これら2デッキの受け契約煌臨はコアシュートor疲労とちょうどスターフェスの耐性をすり抜けていて、バトル終了時のバーン効果もその前に白晶が解決されてしまいます。
そこで、レイさん以外の誰かにゲスト出演してもらってフィニッシャーを務めてもらおう!という発想になった訳です。これにあたって、前の週で話題に出して頂いた神星ノアを思いつき、フラッシュ前に最大2点バーンの可能性がある彼女を採用してみようと思いました。
問題はどうやって召喚するかです。当初はビャクランからオンステージして…と考えていて、それと同時に別の課題として受けを除去で行う関係で輝き天女が上手く使えていないことが多いという点も気になっていました。
これはつまり輝き天女がブレイヴ召喚のみの役割になってしまうことが多かったということです。ノアの召喚とブレイヴ召喚の両方を1枚でサポート出来るカードがあったら…
…勘の良いプロデューサーの方はお気づきでしょう。そこで《[クリスマスパーティ]レイ・オーバ》の採用となった訳です!この2点を一気に解決する彼女の存在が、このデッキをまとめてくれたと思っています!バーンダメージに要求される衣装が並びやすくなるという嬉しすぎるおまけもあって、実際に試してみると結構な頻度でノアが2点決めてくれました!

…話は逸れましたが、上手くいかなかった前週を経て、それが今回に繋がった感じでした。また、この大会には先述したセイクレアを使われていたライレイさんも同じデッキで参加されていて、決勝で対戦しました(=準優勝)。僕が運よく勝たせて頂きましたが、安定した好成績で、改めてデッキの良さを感じました。

少し期間が空き、バトラーズ幕張(のサイドイベント)。

9-3(3-0、3-0、1-2、2-1)

この期間の間に書籍プロモの追加があり、使ってみようということでフォンニーナを持ち込みました。
とにかく使ってて楽しいデッキだと思います。アタステ契約煌臨2種とアクセルがどれも攻防一体のカードで、どのタイミングで使うかによって攻めも守りも自在に出来る感じがとても好みでした。
3戦バトルを4周、計12戦しましたが、リアリオと4回対面。「やはりか」といった感じで、今までより感じていた環境予想をより強く信頼するようになりました。

その翌日。地元愛知でのバトルスキー。

2-2

3連休の2日目に出逢っためちゃくちゃ魅力的なデッキ…を自分なりにアレンジしたのがこちらで、それを使わせて頂きました。
イベントの後、原案者の方からは「ベルゼリアは計6枚採用しちゃうと召喚先を用意するための神託でもベルゼリアが落ちやすくなって召喚先の〝ハズレ〟が増えてしまうため別のバーストがオススメ」とのアドバイスが頂けました。実際、どんなバーストを採用しようかなと思っていたのですが、それについての素晴らしい案がこの後驚くべき形で示されることとなります。

このイベントがプロデューサーカップの前週日曜のもの。〝本番〟前最後のイベント参加となりました。

以降は最終調整。Discordサーバー「箱庭詩姫学園」の方などとのスパーリングの日々を経て、遂にこの日を迎えます。

プロデューサーカップ Day1

僕の参加は2日目ですが、初日も調整仲間が参加していたり、そもそもどんな環境なのかも気になって、朝からXのタイムラインとDiscordをひたすら見続けていました。
「プリアニ速攻やばい」「フォンニーナ多い」「最大母数はグランシエスタ?」などなど色んな情報が飛び交う中、この日の調整仲間達は不調・不運な方が残念ながら多そうで、ドロップ報告を見て僕も落ち込んだりしていました。
そんな中、どうも予選全勝はリアリオのよう。「やはりか」。(2度目)
改めて、この時点ではリアリオとフォンニーナの2デッキが有力だと考えていて、これら2デッキと対等以上に渡り合うぞ!という気持ちで実は使用デッキはセイクレアと決めていました。僕の頭の中にあるプロデューサーカップの環境はフォンニーナのプロモが付いた画集の200~201ページのような感じでした。
色んな方の報告を見ても、正直ある程度想像していたデッキが多く、「だよねだよね!」といった感じ。
そしてついに公式によって公開される優勝者のデッキリスト

僕が明日の本番前恐らく最後に見るであろうデッキリスト

20種40枚。

契約含む6種の創界神。


この瞬間、僕のこれまでの環境考察の大部分が崩れ去りました。


どうやらこのリストが共有され、決勝に(3名中)3名を送り込んだとのこと。
紛うことなきトップメタの姿がそこにはありました。


もちろん参加するからには出来る限り勝ちたい。
しかし、このデッキが立ちはだかることは明白でした。
出発まであと3時間。
幸いというべきか、ちょうど1つ前のイベントで持ち込んだデッキと共有しているカードも多く、急遽組んでみることに。

アレックスが当日持ち込む分しかなく裏向き代用

探してアルテミスでミラージュの確保もしつつオフショットネイの下準備をしながらの受け札と創界神のサーチ。やばすぎる。
救世/バンドゼルのパッケージ。先週末求めていたバーストはきっとこれだった。
ただ、正直このわずかな時間で数回の1人回しをしてみたところで全然分からない。そらそう。
何とかできないか、改めてリストを見る。
その時感じた、僅かな希望を原案者と共有することに。

後はアレックスの神域で開いたバーストにブロックさせなければ或いは…!

賭けみたいなものでした。

出発。

プロデューサーカップ Day2

自分にとって本番の日です。
改めて、デッキは大好きなセイクレアでした。

リストやデッキの解説については、こちらのライレイさんの記事の通りです。

色々と恵まれて3連勝の後の4回戦の相手の方は、僕でも知っている名前の方でした。前日に目にしたので覚えていた、という方が正直正しいかも知れません。
それだけではデッキとか色々分かる訳もないです(同じ名前の別人の可能性もあります)が、神託によってトラッシュに落ちるトワゴシのカード達で全てを察しました。
いや、全てを察することは出来なかったかも知れません。
何せそのリストには、前日には一切見えていなかったオバケゼルとヘラの2枚目が採用されていたようだったからです。
ただ、その時の僕はそれを知ることはありませんでした。欠損です。
この運に恵まれて、先述した前日の気づきのおかげで勝つことができました。
実は見えていたのかも知れません。記憶が飛んでる可能性もあります。
7回戦も〝その〟デッキタイプとの対面。ほぼ同じ作戦が通って勝利しました。
時間切れ両敗を含む予選6-1での8位通過。本当に恵まれていました。

決勝トーナメントでは更に自分でも信じがたい幸運で2勝。どちらも戦いやすいと思っていたリアリオ対面だったのですがプレイヤースキルの面で足りていないせいで戦いやすいはずが全くそんなことはなく、文字通りの幸運で勝った感じでした。
ですが、そんな都合のいいことが3回(10回)も続くはずもなく。
準決勝で力尽きました。

あと一回勝っていれば公式によってリストを載せてもらえたと考えると、あと一勝したかったと思わなくもないですが、僕はそんな大層なプレイヤーではなく、この戦績でも出来すぎだと思っています。幸運だけでなく、機会やプレイヤーにも恵まれたことを改めて感じています!
普段詩姫戦をやってると中々体感できないような緊張感あるゲームが出来たことも本当に楽しかったです!!
次は…色々とちゃんとしよう。

その後

プロデューサーにとっては、プロデューサーカップが終わりではないと僕は思っています。
今回の大会によって得られた莫大な発見をもとに、試行錯誤の日々がまた始まりました。
例えばリアリオについても、真炎エマ採用のリストがメジャーとなりそうで、更なる変化があるようです。
そして、何と言っても初日に突如として白日の下に晒されたフラムロックの衝撃は、僕にとって当分忘れられない思い出になると思います。
界隈を騒然とさせているデッキですが、これを僕は挑戦状のようなものだと受け取っています。
このデッキと対等以上に渡り合えるような構築が出来ないか、既に僕と仲間達で考察が始まっています。

…ところで、僕がその考察を主に行っているのが、先ほどから名前を挙げさせていただいてるDiscordサーバー「箱庭詩姫学園」なのですが、僕を含めてDay2で少なくとも3人の決勝進出者がいました(まだいらっしゃったらすいません)。すごくね?

そのDiscordサーバーしかりですが、やはり色んな所で色んな方と関われた経験も大きいものだったなと改めて思います。プロデューサーカップまでに色んなイベントに参加してきましたが、今後も(頻度がどうなるかは分かりませんが)そういったイベントに参加していけたらと思います!
なお、先日参加させて頂きこの記事でも振り返らせて頂いた「川獺ノ祭CS」ですが、10thアフターパーティーの発売後も詩姫戦のイベントとして開催予定とのことなので、僕も参加したいなと思っています!皆さんも是非!!

と、宣伝させていただいたところで()、振り返りを締めさせて頂こうと思います!

対戦頂いた皆さん、イベントの運営頂いた皆さん、この記事をお読み頂いた皆さん、ありがとうございました!!

今後も宜しくお願いします!


…あ、「このデッキ、フラムに勝てます!」っていう詩姫デッキあったら是非教えて下さいm(_ _)m

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