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閑話 設定収集・ニ

前話




【主要な人物の紹介(二十まで)】

氷雨ひさめ

主人公。階級は「新月しんげつ」。「浮橋様うきはしさま」に再び会い、その謎を知るために、「月下藍げっかあい」を目指している。絵を描くのが得意。


深山みやま

氷雨の師匠兼監視役。階級は「月下橙げっかだいだい」。「染め布役」。氷雨に、「浮橋屋敷うきはしやしき」での基本作法を教えた。


浮橋様うきはしさま

「浮橋屋敷」の主。普段その姿は、「浮橋御殿うきはしごてん」の黒い御簾みすに隠れている。雪代ゆきしろの姿形をしているが……?


連翹れんぎょう

氷雨の友人。階級は「新月」。草木の香を愛する。「浮橋御殿」で嗅いだ独特の香を追い求め、「月下藍」を目指している。


引鶴ひきづる

氷雨の友人。階級は「新月」。長く目覚めない妹・伊那いなを救うために「月下藍」を目指しているが、薬の勉強もしている。


雪代ゆきしろ

既に亡くなったはずの、氷雨の幼馴染。



【各話の題のふりがな(二十まで)】

序 黒蝶こくちょうよるへと手を招く

一 ちょうやくつとむる者

二 浮橋様うきはしさまに献上せられしもの

三 くわきりのの色を知る

四 逢魔おうまどきに魔が差す

五 御簾みす彼方かなたには黒

六 羽化うかしたる日のこと

七 火中かちゅう芳香ほうこうは無し

八 染めぬのを思い

九 夏のおわりに春の花を名乗りて

十 みちびきしすえ

十一 逢瀬おうせはるあいの色なれど

十二 月の友をたずねよ

十三 三人さんにん車座くるまざで語るは面映おもはゆし

十四 刹那せつなさびしき黒蝶こくちょうを見たり

十五 うおさばきてその血色ちいろまど

十六 く夏に青白あおじろき光を見たり

十七 月下蛍げっかぼたる黄泉よみへ送りて

十八 竹を編みて月下げっかつとめを知る

十九 初秋はつあき薬草くすりぐさの香《か》ぞする

二十 ちょうかかへてくる者たち



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