コロナ禍でさらにパワーアップした韓国の出前文化! 韓国商売人の底力を見た
今回のイラストは、shinobuwadaさまの印象深いイラストを使わせていただきました。ありがとうございます。
韓国入国隔離生活の間、お世話になった「配達の民族」。ウーバーイーツin韓国です。韓国では、出前のことを「配達」と言うのですが、韓国出前文化を代表する出前アプリです。
詳細は、こちら↓に詳しく説明されている記事をみつけましたので、気になる方はどうぞ^^
私が来韓したのは2000年。20年前ですが、もうその頃から、韓国人の生活に深く根付いていた出前文化。ご存じ、チキンに豚足、ボッサム、アンコウ蒸し、キンパ、ジョンゴル(鍋)などなど。
量が多くて、数種類のおかずもついていて、美味しくての3拍子。なおかつ「速く速く」が合言葉の韓国。注文したら速攻で届けてくれる。(ピザ30分以内配達レベル)こういう理由で、韓国人の出前依存度はとても高いです。出前料理の種類もどんどん増えていき、今現在、出前しないものは、ないほどの豊富さ、質の高さに。
「配達の民族」という、少し大々的に思えるネーミングも、誇張している風に聞こえないところには、そういった背景があります。
では、ここで!隔離生活中に頼んだ出前料理の面々をご紹介します。
エゴマスープのカルグクス
カルグクスは出前向きではありませんね。麺がのびきっていました。
カンジャンケジャンと焼き魚(イシモチ)
これは、美味しかった!ケジャンも出前ですぐに食べれる時代に^^
ウニ入りワカメスープ
これはかなりレベル高かったです!また、頼みたい一品。
焼きサバ弁当
雑穀ごはんが嬉しいですね。サバは脂がのっておらずイマイチ。渡り蟹が入った味噌汁もついていました。
ここからは、多国籍料理シリーズ
フォー
パクチーが苦手な韓国人が多いので、オプションになってました。500ウォン(50円プラス)。これも、かなりレベルが高かったです。
マックも 配達の民族 参戦中です
サラダ弁当
アボガド、新鮮プリプリ海老、ひよこ豆が入っている栄養満点サラダ。名前が弁当だったので、ご飯がついているかなと思いましたが、入っておらず、そこが少し残念でした。
インドカレー
ハーフサイズを2つ頼んで、2日間に分けていただきました。
メキシカンフード タコス&ケサディア
街で人気のメキシカンレストランからのもの。コロナ禍で、出前も始められたようです。
私の住んでいる所は、釜山やソウルなどの大都市ではありません。地方の小さな工業都市なのですが、「配達の民族」の名に恥じない出前メニューの豊富さ。これには、コロナ禍による飲食業界への打撃も、追い風となりました。食べに来る人いないなら、出前するよ。このようにサクッと戦略を変える融通性が、動きながら考える韓国人の強みだなと感じます。「失敗するかも→やめよう」ではなく、「失敗するかも→ダメだったら、その時考える」のです。コロナ禍で出前商売に移行するケースは多々ですが、それ以外の逆境に負けない韓国商売人の意地をいくつかご紹介します。
例1:おかずが美味しい ナクチジョンゴル屋の社長さん(よく行くお店)
会食客相手の商売がダメになり、総菜屋に転身→成功!!
コロナ禍で、家ご飯が多くなったことが成功の背景。
例2:ドライブスルーで刺身を販売する刺身屋(ニュースで)
韓国の刺身専門店の多くは、会食客相手の商売。
コロナ禍まぬがれず、、そこで。。とある刺身屋さんの試み!
ドライブスルーで刺身を販売するという斬新なアイディアで一躍注目。
例3:店舗を捨てた野菜屋さん。(ご近所さん)
コロナ禍による経済的打撃は、個人のお店にまで波及。
固定費削減のためでしょう。店舗を離れ、トラックでの車上商売に。トラックを前店舗の前に堂々と止め(こういうとこがすごい)スマホ片手に座り心地の良さそうなアウトドアチェアに身を沈め、穏やかな表情を浮かべている社長さんは、自由人そのものでした。
環境の変化に対して、柔軟に臨む姿勢。
その姿勢の根底にあるのは、
超超合理的&資本主義的な思考回路だと思います。
1997年、IMF通貨危機の際、困苦を嘗めてきた韓国人。
自分の生活は、結局最後には自分で守らなければという
覚悟が強いように感じます。
ビジネスに対しても「自分の好きなこと」より「成功するか」を
重視する傾向がありますし、
見込みがなければ、あっさりと諦め、次に走り出します。
ですので、お店が変わることによる、街並みの変化も日常茶飯事。
私(日本人):「あれ?ここ閉店したの?」
夫(韓国人)「そう。移転したらしいよ。
きっと採算がとれなかったんだろうな」
私「でもお客さん多かったし、人気があったじゃない??」
夫「ここ2階建てになってて人件費がかさむっていう話聞いたよ」
私「残念;;美味しかったし、憩いの場所だったのに;;」
夫「採算とれないなら、仕方ないよ。
奉仕じゃないんだ、生活かかってんだから」
こんな会話を夫と何度したことでしょう。
しかし、コロナ禍で感じたこと。こんな時には、
超超合理的&資本主義的な考え方をする、韓国商売人の姿が、
どこか安心して見ていられるなということでした。
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