男性にも更年期障害がある!

はじめに

男性更年期障害のビジネスを構想している友人がいて、教科書(Uptodate)を読んでみたので、まとめてみました。

更年期障害と男性ホルモン

更年期というと女性が有名ですが、男性にも更年期があります。男性更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)の産生が減っていくのが原因と考えられているようです。

血中のテストステロンは、すべての人が年をとると減っていくわけではないです。これまでの研究で減少は一部の人に顕著で、大部分の人はそれほど減りません。

特に太っている人は、加齢によりテストステロンが低くなりやすいです。太っていると男性更年期になりやすいということでしょうかねー。

テストステロン減少の症状

性欲減退、筋肉量減少、抑うつ気分、骨粗鬆症、貧血などです。

テストステロン治療

男性更年期障害に対しては、テストステロンの注射が用いられています。実際にテストステロンの血中濃度が低く、症状のある人がその治療の対象になります。

前立腺癌の疑いがあったり、PSAの高値、狭心症、心筋梗塞、血栓症のリスクの高い人などに投与してはなりません。

テストステロン投与は、性的機能、抑うつ気分、骨粗鬆症、貧血などには効くようです。

問題点

ただ実際には患者さんへの直接のマーケティングの結果、(米国では)適応ではない人に投与されていることも多いのが問題なようです。

テストステロンはそれほど低くないけど、なんとなく元気がでないなーぐらいの人が、治療希望して注射受けているみたいなことがあるみたいです。

(おしまい)

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