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明治大学野球部選手紹介’24秋

こんにちは、中国棒球_maniaです。
今回は東京六大学野球連盟に所属する明治大学の選手を紹介していこうと思います。秋季リーグを見る際に参考にしていただければと思います。筆者の知識レベル上、選手全員ではなくある程度人数を絞って紹介します。「これは違うだろ」といったことがあればコメントしていただけると幸いです。その場合は修正します。
また、背番号がまだ発表されていない選手も紹介しますが、判明次第、加筆します。


投手

藤江星河(④大阪桐蔭) 背番号11

エースナンバーの11を背負う左投手。クロスファイヤーの制球が良く、チェンジアップやスライダーも質が高い。1年秋から2戦目の先発を任されるなど早い段階からリーグ戦での登板機会に恵まれたが以後伸び悩み。この春はオープン戦で結果を残しエースナンバーの11を勝ち取るも、開幕戦の2回で負傷降板をして離脱。田中武宏監督がエースナンバー剥奪を示唆するも、秋も11を背負うこととなった。ラストシーズンは2戦目の先発を狙う立場となる。

浅利太門(④興國) 背番号18

最速154km/hを誇り、スプリットチェンジやカットボールを操る右腕。昨年3年春でデビューし、冬には松山で行われる大学日本代表強化合宿にも選ばれた。今年は先発転向、エースとして期待されるも春は結果を残せずリリーフに配置転換、その後も制球を乱し信頼は得られなかった。しかし今夏はリリーフとして復調、北海道で行われた六大学オールスターでは151km/hをマークした。ラストシーズンとなるこの秋はリリーフでの起用が見込まれるが、圧倒的な成績で優勝、そしてプロからの指名を勝ち取りたい。

千葉汐凱(④千葉黎明) 背番号21

リリーフの柱となるムードメーカーの左腕。140km/h台中盤のストレートとキレが良いスライダーが持ち味。1年次からリーグ戦での登板はあったが昨年まではパッとせず、登板機会も少なかった。今年は球威も制球も向上、13試合中10試合に登板する大車輪の活躍だった。ラストシーズンとなるこの秋も左のリリーフとして投球面でもムード面でもブルペンを引っ張ってくれるはずである。

山田翔太(④札幌第一) 背番号31

右のサイドスロー、140km/h台前半のストレートとスライダーのコンビネーションで打者を翻弄する。春は背番号29であったが、この秋の背番号は不明(29番は2年の松本直)。3年までは登板がなかったが、この春は開幕からリリーフとしてベンチ入り、開幕の東大戦では2イニング無失点で初勝利を挙げた。9月8日現在、東京六大学公式サイトには背番号が記載されていないが、直近のオープン戦でも良い内容の登板を重ねており、ラストシーズンもブルペンを支えることになるだろう。

*追記 9/22に今季初ベンチ入り、背番号31

菊地竜雅(④常総学院) 背番号49

まだ神宮での登板経験がない最速156km/h右腕。豪速球とカットボールで打者を捻じ伏せる。常総学院時代はプロ注目の選手であったが、大学入学後は怪我で苦しみ、ここまでリーグ戦の登板はなし、更に4年生の選手(学生コーチに転身した部員含む)で唯一神宮球場でのプレー経験がない。今春のオープン戦での登板もあったがコンディションが上がらなかった。今夏のオープン戦では状態が戻りつつあり、ラストシーズンでの初登板に期待。

*追記 9/22に初ベンチ入り、背番号49

毛利海大(③福岡大大濠) 背番号1

近年3年生左腕が背負う背番号1を着け、キレのあるストレートとスライダー、チェンジアップで空振りを量産する左腕。今春は一軍に定着し、リリーフでスタートするも3カード目の立教3回戦で初先発、そこからは2戦目の先発に定着した。しかし最長で5イニングとイニングイートの面で課題を残した。変化球の制球に苦しみ球数が嵩む場面が散見されており、その課題を改善したい。この秋は藤江や松本直(2年)らと2戦目の先発を争うことになるだろう。

高須大雅(③静岡) 背番号17

今夏は大学日本代表入りを果たした右腕。190cmを超える長身から150km/h前後のストレートを投げ下ろし、空振りの取れるスライダーやフォーク、カウント球でカーブを投じる。今春はリリーフでスタートしたが、2カード目の早稲田2回戦で先発に抜擢。7回無失点の好投を見せるとそこからは先発を任された4年生が良くなかったため、毎カード1戦目に先発した。大学代表で遠征したヨーロッパでの食事が合わず体重を減らしてしまい、もしかしたら開幕カードは登板回避があるかもしれないが、今秋も基本的に1戦目の先発で間違いないだろう。

菱川一輝(③花巻東) 背番号19

力強いストレートが武器である3年生右腕。1年次から登板機会を得るも、少し伸び悩み気味である。ストレートの力強さは相当であり空振りを取ることもできるが、制球が非常に悪く、カウントを悪くして甘く入ったところを痛打される場面が見られる。今夏のオープン戦では(少なくとも私が観に行った試合では)まずまずの結果を残していて、背番号も19から変わらずに秋のリーグに臨む。リリーフとして大川慈英(3年)らとの切磋琢磨に期待したい。

大川慈英(③常総学院) 背番号23

異常な回転数のストレートで三振を量産する右腕。2年秋から背番号23を背負っている。昨年2年秋で初登板を果たしたが今春は少し出遅れ、2カード目の早稲田3回戦で初めてベンチに入った。その後は力強いストレートを武器にリリーフとしてブルペンを支えた。法政2回戦で法政大・中津大和(④小松大谷)に低めのストレートを被弾したが、大川の球質を考えると低めのストレートは少しリスクが高く、高めに投げた方が良いのではないか。今秋もブルペンの中核を担うことは間違いない。

久野悠斗(③報徳学園)

独特なチェンジアップを武器に1年次から登板を重ねてきた左腕。1年春の全日本大学野球選手権では完璧な火消しを見せた。昨年秋は10.1回防御率0.00の活躍を見せており、今春は先発の争いに入ってくるはずであったが、コンディション不良で登板なし。未だに復帰の報は無く、故障が長期化していると見られる。実力は申し分ないので、できるだけ早く復帰してほしい。

松本直(②鎌倉学園) 背番号29

神奈川県の鎌倉学園から一般入試で入学した2年生右腕。今春は背番号31であったが、今秋は背番号29を背負う。最速151km/hをマークするストレートは一般入試での入学とは思えない力強さで、3試合で先発も務めた。課題としては変化球が130km/h台中盤のスライダーしかなく、先発だと2巡目3巡目で手詰まりになりイニングを稼げない点だろうか。ただ間違いなくこの先の明治を背負う投手であり、さらなる成長に期待。

湯田統真(①仙台育英)

昨夏の甲子園決勝慶應義塾高戦に先発した右腕。ストレートの最速は150km/hを越え、速いスライダーや遅いスライダー、チェンジアップ、カーブを操る。春のリーグ戦後の六大学フレッシュトーナメントでは3試合全てでベンチ入りし2試合登板、今夏のオープン戦では高森キャンプでのBC信濃戦をはじめ数多くの試合に登板。痛打される試合もあったがステップアップを見せている。今秋にベンチ入りやリーグ戦初登板、もっと言えばリーグ戦初先発もあるかもしれない。

投手陣まとめ

ここまで主な投手を紹介してきたが、層が厚い明治大学には他にも好投手が多く在籍する。
一般入試で入学、野手として入部後に投手転向しラストシーズンに初登板を目指す甲斐敬太郎(④済々黌)、明大八王子から入学し高森キャンプにも帯同した井上仁(③明大八王子)、コンディション不良なのか春のリーグ戦後半とフレッシュ登板なしだが今春リーグ戦で2登板の三浦心空(②東邦)、フレッシュ全試合登板で制球が優れている山内優平(②長崎西)、選抜優勝右腕で高い制球力を誇る林謙吾(①山梨学院)、高松商業から入学しフレッシュやオープン戦で登板を重ねている大型左腕大室亮満(①高松商業)、中学時代から注目を集め今夏のオープン戦でも登板を果たした中村海斗(①明大中野)ら、挙げ始めるとキリがない。
層の厚い投手陣で優勝に近づく投球を見せてほしいところ。

*追記 9/21 井上仁初ベンチ入り 背番号47

捕手

中山琉唯(④常総学院) 背番号20

副将を務める打撃が持ち味の捕手。背番号は昨年捕手で副将を務めた菅原謙伸(現ENEOS)の20番を引き継いでいる。昨年まではベンチ入りは果たすも試合出場はなかったが、今年は開幕の東大戦で初出場。最終カードの法政2回戦では代打としてリーグ戦初打席でタイムリー、3回戦では代打で決勝ホームランと打撃面で強いインパクトを残した。絶対的な正捕手に小島大河(3年)が居るため出場機会は多くならないことが予想されるが、右の代打、そしてキャッチャーのバックアップ要員としてラストシーズンで輝きたいところ。

小島大河(③東海大相模) 背番号2

3年生で日本代表に選出され、4番として打ちまくりハーレム・ベースボールウィークMVPに輝いた明治大学の正捕手、そして来年のドラフト1位候補。打撃面では初対戦の投手相手でも構わず積極的にスイングを仕掛け、ヒットを量産する。昨年の全日本大学野球選手権決勝では青山学院大・常廣羽也斗(現広島東洋)からマルチヒットと高い打撃能力を見せた。守備面ではリードについて解説者等から批判を受ける場面もあるが投手陣からの信頼は厚い。今秋も間違いなくチームの核を担う1人だ。

中村凌輔(③鎌倉学園) 背番号22

鎌倉学園から1浪で入学した捕手。強肩強打が武器で高校時代は4番捕手として出場していた。ここまでリーグ戦での出場はないが、8月の高森キャンプに帯同し、オープン戦でも出場を重ねている。背番号22を獲得し、今秋でのリーグ戦初出場を目指す。小島大河のバックアップになることが予想されるが、しっかり出番に向けて準備してほしい。

福原聖矢(②東海大菅生)

東海大菅生時代は俊足と強肩を武器に上位打線を務めていた身体能力の高いキャッチャー。昨春の全日本大学野球選手権ではベンチ入りを果たし、今春のリーグ戦は全試合ベンチ入り。出場は代打の1打席のみであったが、俊足を生かしバスターで内野安打をもぎ取った。今夏のオープン戦でも出場を重ねており、セカンドスローはやはり目を見張るものがある。しかし今秋は春に背負っていた背番号22を中村凌輔(3年)に奪われた。まだ2年であり、しっかりトレーニングを積んで来年以降に繋げることができたら。

松本哲郎(②大森学園)

大森学園高から1浪で入学した捕手。一般入試組だが今春のオープン戦でもA戦でベンチ入りを果たしており、今春のフレッシュでもスタメン出場。今夏のオープン戦でもベンチ入りを重ねており、リーグ戦出場はあと一歩のところまで来ている。ベンチ入りメンバーに何かが発生した時には真っ先にベンチに入る可能性もあり、しっかり準備を重ねてほしい。

捕手まとめ

ここまで5人の捕手を紹介したが、オープン戦を見る感じ中山小島はベンチ入り当確、もう1枠を他の3人で争う形になりそう(背番号貰った中村が有力か)。
他にも1年生には推薦で高橋慎(①大垣日大)佐中大輝(①山梨学院)豊田喜一(①長崎日大)の3人、他にも八千代松蔭高から藤平愛也(①八千代松蔭)が加入しており、来年以降も熾烈な競争が予想される。

内野手

宗山塁(④広陵) 背番号10

言うまでもなく今年のドラフトの目玉の遊撃手。チームでは1年次からショートのレギュラーを張り、1年秋にベストナイン。その後も好成績を残し続け今年はキャプテンとして集大成を迎える。打撃面では無駄のないスイングでヒットを量産し、昨年こそ打撃を崩し春秋ともにホームラン0に終わったものの、2年次には年間8本のホームランをマークしている。守備面の能力も非常に高く、一歩目の早さを武器に広い守備範囲を誇り、肩も強い。しかし悪送球が散見されるのは懸念。下級生から活躍し、とうとうラストシーズンを迎えるが、集大成として優勝、日本一を達成してほしい。

杉崎成(④東海大菅生) 背番号25

昨年までは伸び悩んでいたが、今春途中から一塁のレギュラーを掴みかけている右のパワーヒッター。捉えた時はとんでもない打球速度で打球を飛ばし、リーグ戦でも長打を放っている。春は主に相手先発が左投手の試合でスタメン出場を重ねた。競争相手は吉田匠吾(3年)あたりになるだろう。ラストシーズンとなる今秋は背番号を春の3番から上田希由翔(現千葉ロッテ)が3年時に背負って以来となる25番に変更。右投手相手にもしっかり結果を残し、レギュラー定着を目指す。

加藤巧也(④大阪桐蔭)

1年春から出場を重ねてきた右打者。ここ数シーズンはチャンスを得続けながら毎度モノにできなかった。今春も開幕5番ファーストでスタメン、開幕2戦目の東大戦で初ホームランを放つも、それ以降失速。3カード目の立教1回戦を最後に出場はなかった。最近はBチーム(二軍)の試合に出場しており、何とか最後這い上がることができるか。

木本圭一(③桐蔭学園) 背番号4

昨秋途中から一塁でスタメン出場を続け、元正二塁手の堀内祐我(現Honda鈴鹿)の卒業を機に今春二塁のレギュラーに定着した。右の中距離ヒッターで今春の打率は3割を超える数字をマーク。守備もそれなりにこなせており、非常に能力の高い選手である。春のリーグ戦は右手を疲労骨折しながらプレーを続けたタフさもあり、今秋もなんでも出来る打者として貢献が期待される。

宮田知弥(③横浜) 背番号5

横浜高校出身で打撃が持ち味の左打者。今春は背番号15だったが今秋は背番号5。春は宗山の離脱後にサードでスタメン出場を続けるも、バットで結果を残せなかった。今秋は光弘帆高(2年)らと共に熾烈なサードのレギュラー争いをすることになるだろう。今夏のオープン戦では打撃守備共に少し精彩を欠いているが、リーグ戦で結果を残せるか。

吉田匠吾(③浦和学院) 背番号13

打撃を持ち味に出番を得つつある左打者。4カード目の慶應1回戦では大学日本代表に選ばれた外丸東眞からホームランを放つなど、打撃面で結果を残して主に右投手相手時に一塁のスタメンで出場した。守備では本職は遊撃手だが、今年は一塁手に挑戦。今秋も杉崎と一塁のスタメンを争う。

光弘帆高(②履正社) 背番号6

高校時代にU-18代表経験のある遊撃手。今秋からは昨年まで宗山が着けていた背番号6を背負う。今春は開幕の東大1回戦で初出場、2カード目の早稲田3回戦で初スタメンを飾ると、宗山の離脱により3カード目の立教2回戦からは全試合ショートでスタメン出場を果たし、打率.286と代役としては充分と言える結果を残した。打撃では左打席から思い切りの良い打撃を披露し、守備面も丁寧で安定している。今秋はサードの争いに加わることになる。来年以降ショートのレギュラーになれるか。

友納周哉(②福岡大大濠) 背番号14

守備と巧打が持ち味の左打者。今春は開幕戦に8番サードで初出場初スタメン。しかし結果を残すことができず、後半は出場機会を減らした。守備はしっかりこなせているが課題は打撃で、根本的にフィジカル不足なのではないかという印象。同級生の内野手は光弘や津田、岡田など良い選手が多く、競争に勝ち抜くにはフィジカル強化が必須だろう。

八谷晟歩(②浦和学院) 背番号15

パワーに溢れた右のサード。ここまでリーグ戦出場はないが、フレッシュでは主軸を務めており、パワフルな打撃と優れた守備を見せていた。今夏のオープン戦ではホームランを放つなど結果を残しており、背番号15を獲得した。サードのレギュラーを目指すことになると予想されるが、まずは代打から結果を残すことができるか。

津田基(②近江)

巧みな守備が持ち味の2年生。今春は全試合でベンチ入りを果たすも、出番は開幕戦での途中出場1打席のみだった。明治大学は内野の層が厚く、少し出番に恵まれてない感はあるが、オープン戦やフレッシュなどで持ち味の守備から入り打撃でもアピールし、出番を掴みたい。

岡田啓吾(②前橋育英)

打撃が持ち味の左打者。フレッシュで打ちまくり、またオープン戦でも打撃で結果を残していて、打撃面ではかなりの期待ができる。しかし守備は課題で、主にセカンドを守っているが守備範囲や捕球、スローイングはあまり良くない。同期の二遊間が非常に多く競争は熾烈だが、打撃でアドバンテージを取っていきたい選手。

内海優太(②広陵)

1年春からバットで結果を残した左の強打者。高校時代はU-18日本代表として大学日本代表との壮行試合で篠木健太郎(法政大)からホームランを放っている。1年春にはリーグ戦でホームランを放ち、全日本大学野球選手権では青山学院大・常廣羽也斗(現広島東洋)からもヒットを放った。しかし昨年8月に左膝の靱帯を断裂し、昨秋と今春は出場なし。オープン戦終盤に実戦復帰し、今秋は代打から少しずつ出場を目指す。

内野手まとめ

ここまで書いた通り明治の内野はどのポジションも競争が熾烈であり、宗山や杉崎ら4年生が卒業しても多くの選手が多くのポジションでレギュラー争いを繰り広げることになる。
ここでは言及できなかったがラストシーズンとなる4年生の吉岡佑真(④甲南)萩元優一郎(④日大豊山)、今春リーグ戦初出場を果たした衛藤晃太(③大分舞鶴)、昨秋に1試合出場しオープン戦でアピールを続ける三輪拓未(③常総学院)、1年生では礒圭太(①作新学院)がオープン戦で出場を続け、半田真太郎(①健大高崎)河田凌太郎(①愛工大名電)も出場機会を得ている。また、コンディション不良が予想されるが一般入学で185cm100kgの中野竣介(①桐蔭学園)もフレッシュでホームランを放っており期待大。今秋も来年以降も恵まれた戦力になるだろう。

*追記 9/21 礒圭太今季初ベンチ入り 背番号35
    9/21 三輪拓未今季初ベンチ入り 背番号26
    9/22吉岡佑真今季初ベンチ入り 背番号34

外野手

飯森太慈(④佼成学園) 背番号7

異次元の脚力を持つ左打者。指定校推薦での入学だがレギュラーを掴んでいる。今春は主に2番レフトとして.349を残し、ベストナインを受賞した。打撃面では昨秋までショートの頭の上を狙っていて状態を崩していた所を今春は引っ張り狙いに変更し、ライト方向への長打も出てきて改善された。守備面では足の速さを武器にダイビングキャッチでチームの士気を上げる。今秋も上位での起用が見込まれるが、打撃の状態次第では別の選手を起用することも考えられるため、1カード目からしっかり結果を残すことが求められるだろう。

直井宏路(④桐光学園) 背番号8

走攻守において高い能力を持つ左打者。今春は全試合1番センターでスタメン出場、打率は3割を超えてキャリアハイの数字を残した。打撃面での成長も著しく、走塁面でも高い走力を活かして今春6盗塁をマークしたが、持ち味は守備で、早い一歩目と速い足を活かしていて守備範囲も広く肩も強く、球際も強い。ラストシーズンとなる今秋も走攻守全ての面でチームを引っ張るはずだ。

水谷公省(④花巻東) 背番号9

大きな体を持つ左打者。少しずつ出番を得ているが、層の厚さもありベンチに定着することはできていない。今春も最初ベンチ入りしていたが、段々ベンチ外の日が増えた。しかし大きな体から豪快なスイングを繰り出し、8月の巨人三軍との試合ではライト線に決勝タイムリーツーベースを放った。ラストシーズンの今秋はベンチに定着し、出番を掴めるか。

横山陽樹(④作新学院) 背番号12

4年春にしてついに4番として定着した右のスラッガー。高校2年でU-18日本代表に選出されアメリカ戦でホームラン。明治大学入学後は1年春からリーグ戦出場、しかしその後怪我もあり出場機会が減っていた。しかしラストイヤーの今年は春全試合4番ライトで出場、ホームランも2本マークした。打撃は非常に良く、とんでもないパワーを武器に長打を量産。今夏のオープン戦でも良い打席が続いており、今秋も期待できるだろう。一方で守備は肩の怪我の影響でスローイングに難がある。ラストシーズン、4番として仕事を全うしてほしい。

山内陽太郎(④米子東) 背番号27

4年生になって出番を掴み始めた左打者。今春は1年春以来3年ぶりのリーグ戦出場となった開幕の東大1回戦を皮切りに主に代打として出場、7打席で3出塁をマークした。オレンジ一色ののバットが特徴的。今秋は同じ4年生の水谷公省や3年生の瀨千皓、今井英寿らとベンチの枠を争うことになる。攻守どちらでもアピールが必要だ。

瀨千皓(③天理) 背番号39

メガネがトレードマークの右打者。高校時代から知名度は高く、リーグ戦初打席はホームランと鮮烈なデビューを果たした。しかし以後は伸び悩み、レギュラー定着とはなっていない。今春は開幕カードの東大戦では2試合スタメン、2試合で4安打をマークしたが、その後は代打で出場を続けるも安打なしだった。今夏のオープン戦でも打撃でアピールできておらず最近はBチームに合流、背番号27は剥奪となった。なんとかアピールして欲しい。

*追記 9/28に今季初ベンチ入り、背番号39

今井英寿(③松商学園) 背番号37

昨年春の早稲田戦でホームランを含む4安打の活躍を見せた左の強打者。スイングスピードが非常に速くパワーもあるが、ここ2シーズンは出番すらほぼない状況。オープン戦ではチャンスを得ていて、なんとかそれを生かせるかどうか。守備ではセンターを守ることもある。外野の熾烈な競争に割って入って欲しい選手。

*追記 9/30に今季初ベンチ入り、背番号37

榊原七斗(②報徳学園) 背番号28

俊足と強肩が持ち味の左打者。昨秋はレギュラーにほぼ定着も、今春は直井や横山の復活、また怪我による出遅れにより横山の守備固めに甘んじた。しかし慶應1回戦では低めのボールを上手く拾ってヒットを放つなど、センスの良さは見せている。フレッシュでは新人主将を務めホームランも放った。今秋はレギュラー定着を目指したいところ。また、投手挑戦にも意欲を示していて、来年以降の登板にも注目。

田上夏衣(①広陵) 背番号38

明治大学への進学者が多い広陵高校出身の左打者。フレッシュでの出場は無かったが、今夏の高森キャンプに帯同し、オープン戦でもA戦で出場を重ね結果を残している。守備面はまだまだだが、打席内容が非常に良く、簡単にアウトにならない印象。今秋はまずベンチに入り、リーグ戦の経験を積んでいきたいところ。そしてフレッシュでのプレーにも期待。

*追記 9/22初ベンチ入り 背番号38

外野手まとめ

このように明治の外野は(外野以外もだけど)非常に競争が熾烈だ。今春は飯森直井横山と4年生3人がレギュラーであったが、誰かしらが入れ替わる可能性は十分にある。上記しなかったが岸本一心(②横浜)は昨秋出場機会を得ていて、また若狭遼之助(②星陵)萩宗久(①横浜)も今夏の高森キャンプからずっとAチームに帯同している。彼らが今秋中にベンチ入りを掴む日が来るかも注目だ。

スタメンを予想

最後にスタメンを予想する。基本的に宗山が入るくらいであとは春と同じような布陣になるだろう。

予想開幕スタメン

1番中堅 直井宏路(④桐光学園)
2番左翼 飯森太慈(④佼成学園)
3番遊撃 宗山塁(④広陵)
4番右翼 横山陽樹(④作新学院)
5番一塁 杉崎成(④東海大菅生)
6番捕手 小島大河(③東海大相模)
7番二塁 木本圭一(③桐蔭学園)
8番三塁 光弘帆高(②履正社)
9番投手 高須大雅(③静岡)

注目ポイントは
・ファーストが誰か
・サードが誰か
・外野に下級生が入るか
・小島大河の打順
・先発投手が誰か
あたりだと思います。

ファーストは杉崎成と予想しましたが、明日の東大の先発は右投手の平田康二郎(④都立西)になるはずなので、春のリーグでのパターンからすると左打者の吉田匠吾(③浦和学院)が入る可能性もあります。
サードは候補が多いポジションですが、今春の実績とオープン戦を見る感じ光弘になりそう。
外野に下級生が入るかどうかについて、レフトを守る飯森の状態が良くないことを踏まえるとレフト横山でライトに榊原七斗(②報徳学園)を入れるプランも考えられるかもしれません。
小島大河は監督の方針からして基本的に下位打線に座ることになると思いますが、オープン戦を見ると今春主に6番起用の木本と打順を入れ替える可能性もあると思いこの予想にしました。
もう1点、先発投手についてですが、今春途中からエースの高須投手と予想しましたが、海外遠征で体重を落とした点を踏まえると初戦は回避して藤江星河(④大阪桐蔭)や毛利海大(③福岡大大濠)あたりの開幕先発もあり得ると思います。

さいごに

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。優勝する戦力は十分に有していると思いますし、頑張って欲しいですね。

出典


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