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【レビュー】『読みたいことを、書けばいい。』

ほとんど本を読んでこなかった人間がポツポツ読書を始めました。
そんな人間によるレビューです。カナリ個人的で的外れな内容もあるかと思いますので、その点ははじめにお断りしておきたいと思います…。


『読みたい本を、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術』
田中泰延 著 ダイヤモンド社 2019.6.12

●この本について
・作者の体験・経験、実績を絡めながら具体的に書くことやその方法について書かれた本
・今まで見てきた本とは、語り方や内容が違い独特だった
・唱える方法も、実際に著者がやられたことで、例も示されていたので分かりやすかった

●レビュー
★★★☆☆(星3つ)
この方の方法を真似るのは少し難しいかなと思われた。
ご本人が試された方法で、事実成功されてきているので、この方法が良いと語られるのは理解できるし、そういうパターンもあるということも理解はした。
しかし、その成功には人となりや時期、環境など、文章術ではない部分の力が往々にしてあるように感じてしまった。

ただ、文章を嘘偽りなく書くこと、自分が読みたいものを書くことなど、書く内容については勉強になる部分が多くがあった。
それがバズるかどうか、成功に向かうかどうかはさておき、読んでくれる人が居る限り、ニッチな内容であれ、自分が本当に思ったことを素直に載せること、自分が楽しいと思うことを書くということは大切だなと感じた。


●真似したい点
・嘘を書かない
→盛らない、思ったことを素直に書く
・自分が楽しいと思うことを書く

●う〜んな点
・読み手を意識しない
→意識し過ぎて自分の考え・意見に影響が出ないようにすることは大切だが、全く意識しないというのもどんなのだろうかな…と感じた
・書くことが嫌い
→書くことを仕事にされている方に多く聞くことだが、これを聞くと、残念に思ってしまった。
・長い文章
→私は長い文章になってしまう方だ。それを直さなくちゃいけないと思っていた。
この著者も長文を書くことがあるようだが、キャッチコピーを書いていた経験から短くなりがちで、長くするのは難しいとも言われていて、どっち…?となってしまった。
ジャンルによるのかな…?その辺の違いがよく分からなかった。

●最後に
この本は、オーディオブックの中で次は何を読もうかと一覧をスクロールしながら『タイトル』の文言が気になり出会った。
書きたいことをこうやってnoteに書き連ねている今の私が想定していたのは『小説』。
タイトルの『読みたい本』という言葉から『小説』を思い浮かべた。しかし、こちらは『ビジネス本』を対象に書かれていたのだろうか?
視点が違ったから納得しきれなかった部分があったかもしれない。
しかし、日記やレビューを書く場としてとして使っているnoteの文面に対しては、思ったことを正直に書くという点はその通りだなと思った。
私は初め日記から始め、盛って書こうだなんてこれっぽっちも思っていなかったので、「そう書く人もいるのか!」とビックリした部分でもあった。
私は書くことを生業にしたいとは思っているが、まだまだその段階ではない。なので、書くことを辛いとは思っていないが、仕事にするときっと辛くなってしまうのだな…と残念な気持ちになった。
また、読者を大事にしないというわけではないのよりだろうが、意識しないというのはちょっと賛成できなかった。
自分でも読みたいと思えるものにすることは大切だとは思うので、その点を重視することは分かった。どの程度、読み手を意識するのかということについては考える余地がありそうだと感じた。

この本から私が使う為に拾おうと思う部分は一部にはなってしまいそうだが、考えさせられたので今回も実のある読書になったと思う。

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