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あの日

気付けば仕事で携わるアーティスト達が1995年以降生まれも増えてきていて。

「そうか、皆んなピンと来ないんや」と思う瞬間も出くわす事もある。


そんな「あの日」。僕はいつも忘れないようにしているのは大人たちの強さや、人の優しさ。幸い僕は周りの人に本当に恵まれていて、同じマンションの皆さんにたくさん助けていただいた。

当時僕は何も分からない小学校3年生。当然何の力にもなれなかった。大人たちが危ない中、必需品を取りに行ったり、誰かを助けに行く様子をただ見ているだけだった。

幼馴染のおばあちゃんが、幼馴染と僕を片手にそれぞれ抱いてくれた。火を見ながら泣いてたのと、何かを見せないように必死に僕らの目を隠してくれた姿を凄く鮮明に思い出す。

今の僕の年齢で同じ事が起こったら、僕はあんな風に行動出来るんだろうか。


同時に逆もある。


例えば2日後ぐらいだったと思う、ハンドボールのゴールを向かい合わせてシートで隠した簡易トイレに早速覗きの変態が現れて、たまたま見つけて、すぐ大人たちを呼びに行ったのを覚えている。小学校での生活(寝泊まりはおばの家にお世話になった)が僕は長かったので、他にもダメダメな大人を子供ながら沢山見てしまった。


毎年思い出す事は違うけれども、いつも思う事は今こうして生きていられる事への感謝の気持ち。


先日の森温泉さんでのLIVEの時、店主立花さんと当時の話を色々聞かせてもらった。聞けば聞くほど今の森温泉が当たり前のようにある事が不思議なくらい、凄まじい経験を乗り越えてこられている。


命あれば、目の前の辛い事もきっと乗り越えられる、そう気付かされるようなお話をたくさん聞けた。


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先日その森温泉さんで開催した銭湯アンバサダーLIVE ×チャリティーLIVE

サーカスフォーカス売り上げの一部とご来場いただいた皆様からの募金を「1.17 希望の灯り」プロジェクトに本日寄付させていただきます。

改めて。ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。

以下は今回の銭湯LIVEでもご協力いただいた「人と防災未来センター」が実施するイベント「ALL HAT」に出演した際に書き下ろした曲。



あれから随分と経って今頃になって振り返る

変わったのは街並みでも君でもなく僕の心


あれから随分と経って今頃になって気づく

分かったのは傷ついても見失わないその心


あれから随分と経って今頃になって思う

少しは強くなれたかな 守れるかな 君の事を


あれから随分と経って今頃になって気づく

何よりも大切な事を教えてくれた君の心


サーカスフォーカス 「あの日」と言う楽曲の歌詞の一部です。


この歌を今後、大切に歌っていきたいと強く思います。ビーさん、歌えば歌うほどに僕の深い部分とリンクするよ。ありがとう。


皆さんがどうか日々安心して過ごせますように。

神戸在住 音楽家 ichiです。普段はサーカスフォーカスと言う音楽グループの1人です。ライブ空間ごと持ち回る音楽サーカスショーを繰り広げていくために目指して日々奮闘中!