見出し画像

高橋暢雄「今まで生きづらかった人こそ「これから」うまくいく」

・本書は、現代思想、政治学、経済学、キャリア教育などを関心領域に持つ大学教員の著者が、「風の時代」の特徴についてわかりやすく説明し、古い時代に取り残されないようにするために必要な、人としての「在り方」をアドバイスした1冊。

・時代は、4つのエレメント「火・地・風・水」で構成されており、現在は「風の時代」で2020年から2219年まで続く。
・風の時代は心の時代と言われている。前の「地の時代」も心の時代であるが、これまで以上にら心と頭を連動させることが必要になる時代だと、著者は考えている。

・風の時代は、自分らしさを大切にして生きることができるようになる。時代の後押しを受けつつ、さらに生きやすくなるポイントとして、
①自分側から見える状況を確認して、人からどう見られるかということよりも、人にどうしてあげたいか、を優先してこれを先てにすることり
②情報を得るのではなく、情報を遮断すること
③切り替え
が挙げられている。
・高度成長期以降、社会の歯車になりたくないという人が多かった。しかし、ひとりで自分勝手に回りはじめると、歯車はボロボロになって、きりきり舞いし自滅する。そうならないように、まずはほかの歯車の動きに合わせて回るといい。でもいつまでも回されているだけではおもしろくないので、回された感覚を理解したら、タイミングをみはからって自分が回していくようにすればいいのだ。
・だから、まず回されてみるほうがいいのだ。最初は回されてみないと、回し方は覚えられない。回されてみることで、いい塩梅がわかってくる。
・ある時期まで回されて、ある時期がきたら回りはじめてみること。回されるのは他人軸である。これから新しくはじめるならまず他人軸でやってみる。そしてだいたいわかってきたら自分軸になる。この切り替えが若い人にはとても大切になるのだ。

・前の「地の時代」は、社会的地位や権威、優秀な学校を卒業するといったステータス、多くのお金を持っているという資金力などの中で競争しやすい時代だったが、「風の時代」は人がそれぞれ別々の形をとることが主流になっていく。変化への対応力が問われるようになったり、あるいは急に風向きが変わっても困らないように準備したりしなければならないが、変化に乗った人は上昇気流に乗っていける。

・風の時代では、外見より実質や中身、内面が重要。今は外見磨きばかりに励んでいても、以前のように社会から評価されることはないと考えるほうが賢明である。
・風の時代は、見る側の視点、能動的に見ることが重視されるので、ポイントとしては、相手や状況を、先入観なくして公平な目線で、まず能動的に「見る」ことが重視される。
・自分がどのようなマインドセットを持っているかを確認して、時代に則したものに柔軟に変えていくことが、人生をより素晴らしいものにしてくれるはずであると著者は語る。

・本書では、「生きづらさを感じているあなたへ」という序章から始まり、「200年に一度の大変革期「うまくいく方法」が変わる」「今まで生きづらかった人が生きやすくなる」「風の時代の風のつかみ方」「あなたなら、より高く飛べる」「風の時代に何よりも大切なこと」という章で構成されており、「社会がどう変わってもやっていける方法」「我慢と駆け引きはこれから必要ありません」「高級な生き方をしてみよう」「許すよりも緩める」「感謝はやけくそくらいでちょうどいい」「ノウハウ以前に大事なこと」など、これから価値観が変わっていくこの世界を軽やかに生き抜く方法が紹介された内容となっている。

#瞬読アウトプット  #1分書評 #青春出版社 #風の時代 #生きづらさ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?