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杉山敏啓「サクッとわかるビジネス教養 お金の基本」

・本書は銀行のコンサルティング業を経て金融に関する研究を大学で行なっている著者による一生困らないお金の新常識について書いた1冊。

・年功序列の給与体系が崩れ、年齢を重ねても給与は上がりにくくなるこれからの時代、お金の基本的な知識は必須のスキルである。

・お金のキャッシュレス化は歴史の必然と言える。これからの時代は電子マネーやデジタル通貨の時代となり、10年後の世界に住む人から見れば、紙や金属の現金を使っている姿はとても原始的に映るだろう。

・これからは、
①健康保険や年金など社会保障の不足分は自分で補う必要があり、支給額は減る。
②銀行口座の維持に年間手数料がかかる。
など、自己負担の金額が増える時代がやってくる。

・世の中の平均給与は男女の合計で436万円で、月額30万7700円。男性は33万9900円、女性は25万1900円という数字である。ただし、正社員と非正規社員の雇用形態による格差は大きく、上の右側のグラフの調査では正社員の年額503万円に対して非正規社員の年額は175万円という結果になる。

・主なライフイベントの平均的な必要資金
①結婚 全国平均約469万円
②出産 妊婦の負担額の平均約51万円
③子どもの教育にかかる費用 幼稚園から高校まで
オール公立で約540万円
オール私立で1,800万円
(大学に進めばもっとかかる!)
マイホーム取得にかかる費用
中古戸建てで2,500万円超
新築マンションで4,500万円超

・収入アップの一番の近道として、「労働所得における職務能力向上による収入アップ」(資格取得におけるスキルアップなど)が挙げられている。次の選択として「金融所得」や「不動産所得」が挙げられているが、この2つは元手が必要である。

・本書では、「知っておくべきお金の基礎知識(金利とは何か・円高と円安で何が起きているかなど)」、「税金・社会保険・年金の仕組み」、「お金を上手に稼ぐ・貯める・増やす方法」「多くの人が保険に入る理由」など、誰もが知る必要があるお金の基本が書かれている。

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