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村上正城「相続対策は自分のために考えよう!常識を変える生前贈与の活用法」

・本書は、相続対策のセミナーや勉強会を中心に活動を行い、50以上の金融機関から講演依頼を受け、登壇実績は1,500回以上にのぼる税理士の著者が、贈与に対するノウハウについて解説した1冊。

・相続対策を考えるとき、多くの方が「誰にいくら残すか」という点からスタートする。家族を思う気持ちからつい、自分の希望や願いが後回しになりがちである。
・しかし、同時に「自分の老後は大丈夫だろうか」とか、「これからの生活でお金はどれくらい必要だろう」といった不安も常につきまとっている。
・相続対策で真っ先に考慮すべきは、「自分のこと」でなければいけない。なぜなら、相続対策とは、「自身の人生の総決算」に他ならないからだ。したがって、これからの生活で実現したいことや、必要な準備は何かを考えることこそ大切である。
・究極の相続対策とは、「自分が幸せになること」である。
・家族のため、子供のためだけではなく、自分のための人生を設計し、そのうえで家族を考慮することが、最も効果的な相続対策となる。
・自分のことを最優先に考えて、やりたいことを思い切りやっていく。相続対策はもっと自分本位に考えてOKなのだ。

・著者は、これまでの経験を通じて、「相続の現場で、家族は誰も節税のことなんて頭にない」と確信している。
・相続の現場で、家族が節税のことを気にしていない理由は、大きく2つある。
・1つは、「節税効果を直感的に感じにくい点」にある。節税効果を把握するためには、「いくらの税金がいくらに減ったか」を知る必要があるが、多くの場合、家族は対策前の税金がどの程度だったのかを知らない。
・さらに、財産の一部分を引き継ぐ各相続人にとって、節税効果が具体的にどの程度だったかは、正直なところ、あまり関心がないのだ。
※もうひとつの理由については、本書をお読みください。

・先に、相続対策は、自分本位でOKと伝えたが、自分勝手はNGである。
・自分の望みを優先して考えることからスタートすることが大事であるが、相続対策を1人で進めることは避けること。なぜなら、つなぐ相手がいるからだ。なので、相手が受け取れないバトンを独りよがりで渡してしまうことは避けること。
・相続対策は、家族全員の協力と理解が必要である。そのためには、コミュニケーションが不可欠である。
・事前にコミュニケーションが取れないと、よかれと思った行動が、行き違いや行為の押しつけになってしまいかねない。
・こういった事態を避けるためにも、定期的な対話の機会を持ち、相手の想いや要望をしっかりと理解することが必要である。
・事前の意思の疎通が円滑に行なえればらさまざまな形で最適なサポートの方法を模索できるのだ。
・相続対策の本質についても述べられているが、詳細は本書をお読みください。

・本書は、「思い込みをなくすと、相続対策が変わる!」というプロローグから始まり、「令和6年(2024年)から生前贈与が変わる!」「暦年課税のポイントと注意点」「相続時精算課税制度のポイントと注意点」「非課税贈与のポイントと注意点」「相続税の税務調査と狙われる財産」「生前贈与に関する誤解・勘違い」など、合計10章で構成されており、知って損はない生前贈与の活用法が収録された内容となっている。


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