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阿部誠「サクッとわかるビジネス教養 行動経済学」


・本書は行動経済学者である著者にが行動経済学についてオールカラーのイラストでわかりやすく解説した1冊。

・行動経済学は、伝統的な経済学で説明できない部分をカバーする学問で、実際の人間の行動をもとに理論を形成するのが特徴。いい加減さに注目していて、ビジネスにも応用しやすい。

・行動経済学を知って得られるメリットは、
①「マーケティング」(消費者に寄り添った、広告や販促の手段の理解)
②マネジメント(同僚や部下に引き受けてもらえる可能性が高くなる)
③自己実現(自分の行動を変えることができる)
などがあり、さまざまな場面で応用できる。

・人は、無意識のうちに何らかの情報や意図のもとに動かされてしまう。
(コンビニやスーパーでの会計時、レジ前の床に描かれた矢印を見ると、それに沿った行動を知らず知らずのうちに選択するのが良い例)

・見たことのあるものを買ってしまうのは、記憶に残っているものを信用するから。その商品を思い出しやすくするために企業は「よく見かける」の戦略をとっている。それを繰り返すことで、身近に感じさせているのだ。

・良い印象を残すために、最初と最後が肝心である。人は第一印象に大きく影響される。初対面の好印象を残すため、相手が喜ぶ話題を準備する。また、最後の時点(エンド)が人の思い出全体に大きく左右する。「終わりよければすべて良し」という言葉の通り、最初だけでなく、最後の話も印象に残りやすい。そのため、終わりをきちんとすることが大切。

・その他にも、「人や状況により、価値の感じ方が変わる理由」「低い確率なのに、人が宝くじに希望を感じてしまうワケ」「人のお金の使い方のメカニズム」「なぜクラウドファンディングが大金を集めやすいワケ」など日常に密接した事例やその構造がオールカラーのイラストでわかりやすく楽しく紹介されている。

#瞬読アウトプット  #1分書評 #新星出版社 #行動経済学 

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