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前田鎌利「世界のビジネスエリートを唸らせる 教養としての書道」

・本書は、5歳より書に携わり、現在は、SoftBank、Jリーグ、羽田空港ラウンジ常設展示などで多数の作品を手がける一方、ニューヨーク、中国、フランスなど国内外でのライブパフォーマンスや個展の開催を精力的に行い、年間200を超える企業・団体・学校などで講演、研修、コンサルティングなどを行う書家でプレゼンテーションクリエイターの著者が、初動の奥深さを知り、日本文化を表現し、語れるスペシャリストになってもらいたいと思い執筆した1冊。

・「後漢書東夷伝」に建武中元2年(57年)に倭の奴国の国王が漢の光武帝に使者を送ったことに対して印を与えたとの記録が残っており、日本の文字の伝来はここからスタートしている。
・そして、仏教の教えを広めるために写経が行われていくようになった飛鳥時代の610年頃に、聖徳太子が書いた「法華義疏」が日本最古の手書きの書物として残っている。
・その後、奈良時代になると聖武天皇によって写経が大ブレイクしていき、国家事業として写経を行う「写経所」を聖武天皇が設立した。
・平安時代になると、仏教の布教活動から、個人的な祈願成就や信仰として行われるようになっていく。
※それ以降の書道の歴史については、本書をお読みください。

・書道が上手くなるためには、ただ闇雲に何度も書いていては上手くならない。
・大半の方はお手本の文字を書くことはできるが、お手本通りに書くことがなかなかできない。
・お手本の字に似せて書こうとしているがら自分が見えているようにしかお手本を見ないためら結果的に似ていないものが出来上がってしまうのだ。
・まず、一枚書いたら、お手本とどこが違っているのか、しっかりと観察をしてみること。
●線の長さ
●点の位置
●余白の大きさ
●線の太さ
など、チェックするポイントはたくさんある。
・そして、作品を壁に貼って少し離れたところから見比べてみること。近くで見ると違いに気づきにくいが、2〜3mほど離れてみると違いが鮮明に見えてくるのだ。
※書道が上手くなるために、見方を変える→書き方を変える→毎日筆を待つ→添削を受ける→いろんな作品を見る、というプロセスが紹介されているが、詳細は本書をお読みください。

・本書は、「外国人が知りたい日本の伝統文化 書道への質問」「これだけは知っておきたい日本の伝統文化『書道』」「なぜ今、書道が注目されるのか」「知っていると一目置かれる 日本書道の歴史」「知っていると広がる書道の世界」「知っていると自信が持てる 書道の作法」「知っていると旅が楽しくなる書道道具の聖地」という章で構成されており、
◇筆・墨・和紙は何からできているのか
◇書き初め、年賀状のルーツ
◇自分の名前を格好よく書くには
◇武将は字が下手でもOKだった
など、日本人が知るべき世界に誇る「書道の魅力」について網羅された内容となっている。

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