見出し画像

肩の力を抜いて書く

ほぼ毎日noteを書くようにしてから、1ヵ月ほど経った。その頃と今を比べてみると、書くためにかかる時間が少しずつ短くなってきたのを感じる。

毎日のようにnoteを書く、この習慣を始めたばかりの頃は、ひとつ記事を書くのに1時間半〜2時間はかかっていた。今も遅筆ではあるけれど、最近は1時間〜1時間半ほどで書けている。これは、少し力を抜いて書けるようになったからだ。

これまで時間をかけたnoteもあればそうでないnoteもあって、個人的に「どっちがいい」とか「どっちが好き」ということはない。ただ毎日書くことを続けるには、肩にグッと力を入れて書くよりも、気持ちをラクにして書く方がいいと気づいた。

ここでいう気持ちをラクにするというのは、「褒められるようないい文章を書こう」「うまいことを言ってやろう」みたいな考えを排除して文章に向き合うこと。

もちろん、伝えたいことや表現にこだわることは全く間違ってない。でも、そこで「いいものを書かないと」と変に力むと、言葉が上滑りして底にある思いを書けず、結果つまらない文章に終わってしまうことが多い気がするのだ。


うまく書こうとしない。ある曲を聞くたびに、わたしはそれを思い出す。“弾き語りトラックメイカーアイドル”こと眉村ちあきさんが歌う『大丈夫』。(ちなみにこれは、バラエティ番組の『ゴッドタン』で披露した即興ソングから生まれた曲)

洒落た言葉では表せないけど
うまくやろうとするとだめだな
私ができることを1個

そう。うまくやろうとすると、だめなのだ。わたしも同じで、文章を書くときも、取材するときも「うまくやろう」としたとたん、空振りに終わってしまう。自分にできることを1個。それでいいし、それがいいのだ。


少し前、パンサー尾形さんの奥さんで、アメブロが人気の尾形あいさんに取材をさせてもらった。

あいさんはブログに、育児や家事に疲れたときは疲れたと書くし、夫の尾形さんへのちょっとした愚痴もユーモアを交えて書く。いいときも悪いときも、日常を飾らずに見せてくれる。

そのブログについてあいさんは、「ちょっと聞いてください!」と友達にメッセージを送るような感覚で書いているという。あいさんのブログが多くの人に愛される理由は、うまく見せようとしない素直さにあるのかもしれない。

今の、そして今後の自分に必要なのは「いいことを書くぞ」という意識より「聞いてください!」くらいの素直な感覚なのだと思う。なるべく肩肘張らず、邪念を持たず、等身大で。

スキやコメント、SNSでのシェアうれしいです。ありがとうございます。いただいたサポートは、本、映画、演劇、寄席など自分の好きなものに注ぎ込みます!